ゴーストオブアイデンティティー
撃った黒人の兵士が青ざめる。

しばらく弾は浮いた後、バラバラと甲板に落ちた。

「あは?あははは!!よっわい!!」

誰もが、絶句。


闇風の哄笑のみが響く。

戦う気力が完全に失せた、そう思われた時、

一人がまた発砲、そして、
サバイバルナイフを手に、闇風に飛び掛かった。

「あら?」

闇風は避けもせず、口元を歪める。

その兵士は躊躇もせずに空間に飛び込み、

闇風まであと1m、手を伸ばせば届く距離で、







急に動きを止めた。



と同時に、

「まったく…お馬鹿さんね」

ナイフを取り落とし、首を掴み始めた。

「―――!!――――!!」


何かを叫んでいる。

が、



聞こえない。
< 256 / 503 >

この作品をシェア

pagetop