ゴーストオブアイデンティティー
誰かが気付いた。


闇風が舞った所に、傷がつき、


その傷が、ある形――――――



ヘキサグラムを描いている事に





カツン、と、闇風は舞うのを止めた。



「……黒船が「黒船」に沈められるなんて、滑稽極まりないわね。思わない?」


そう呟き、闇風は真顔に戻った。

「逃げたければ、逃げれば?仲間でもなんでも棄てて、どっぷりと罪悪感にでも浸りながら逃げなさいよ。追わないから」


「……………」


が、


誰も、逃げなかった。

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