ゴーストオブアイデンティティー
何故か、逃げなかった。

覚悟、したのか。

単に闇風の言葉が、理解出来なかったか。


ともかく、逃げなかった。

それが闇風には、

「………そう。そういう事」

許せなかった。

なんて下らない、馴れ合いだ。


友情、信条、絆………



そんな言葉が、






「大嫌い、だ」


みしり、と、闇風の周りの甲板が、凹んだ。

その場で真上に軽く跳躍する。重力に反し、闇風は天高く舞い上がった。

かなりの速度で上がり、雲の上に、立った。


「人間って、脆いわよね。兄さん」


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