ゴーストオブアイデンティティー
目から、何かが垂れた。拭う。
―――――血だった。
ゴーグルから滲み出し、頬を伝う。
「何?悲しいのかしら、私…」
闇風は涙を流さない。
流せないのだ。
闇風は、生まれながらにして、全盲だった。
闇に、産まれた。
眼球自体が異常であり、一切の光を通さないように出来上がっていた。
恐らくは、あれだ。
「アイツ」のせいだ。
アイツさえいなければ…
―――――血だった。
ゴーグルから滲み出し、頬を伝う。
「何?悲しいのかしら、私…」
闇風は涙を流さない。
流せないのだ。
闇風は、生まれながらにして、全盲だった。
闇に、産まれた。
眼球自体が異常であり、一切の光を通さないように出来上がっていた。
恐らくは、あれだ。
「アイツ」のせいだ。
アイツさえいなければ…