ゴーストオブアイデンティティー
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ドサッという、柔らかいモノが地面に落ちる音がした。
それが自分である事に気付く。
「あ、あ…れ……?どうしちゃっ…たの………か…な……」
路地裏。
薄汚れたコンクリに覆われた地面と接吻しながら、ヤヨは身体を動かした。
動く度に、全身から血が吹き出す。
「い…痛い…ん…ですよ……ね…あはは、わ、解らない…な」
起き上がろうとして失敗する。
左腕が、ごっそりと無くなっていた。強引に引き千切られ、傷口から数本、血管や、神経らしきモノが垂れ下がっている。
右はかろうじて残っている。
かろうじて、だ。
腕には弾痕が無数にあり、手は指が四散、甲しか残っていない。
腹部には貫通するほどの裂傷。
足は、右が全く動かず、奇跡的にも、左は無傷だった。