ゴーストオブアイデンティティー
「ゴーストオブアイデンティティー…」


鼻血が治まる頃には、ティッシュが真っ赤に染まっていた。

運命には女が奇妙に思えてならない。


桐や運命自身が知らない事を知っていそうな素振りを見せ、運命の存在に、ひたすら驚く。

やがて女は、運命に手を差し伸べた。



「初めまして、暗忌運命さん。私は座敷儚………旧名は暗忌儚の友人。…古井出、桜です」




「クラキ……ハカナ?」










「そう。貴女の、お母さん」








運命の中。何かが、動き始めた。それは………止まった時間。




「儚の友人として、私は貴女を保護します」



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