ゴーストオブアイデンティティー
「何よ…それ……」


女はわかりやすい程、震えていた。唇が戦慄いて、うまく喋れないらしい。

「は、儚……まさか、まさかね。でも…………似てるわ、幸福と。あの子が女の子になったらこんな感じに………でももしそうだとしたらどうして……………え?」


口を押さえ、出そうになった言葉を危うく止める。







…………………棄て、られた?





「座敷…古傷、か」

納得が、いく。完璧にピースが、はまる。



完成したパズルは、絶望だ。


それに女は戦慄いた。


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