青空応援歌
陽斗の言葉を包むようにSHR開始のチャイムが鳴った。



「ヤバイ!柚、遠藤。急ぐよ!!!」


「おうっ!」


「う、うん・・・」







マジですか。







私は1時間目から4時間目までずっとうな垂れていた。
その空気を察したのか休み時間になっても
必要以上に京子も話しかけてこず、ただ静かな時が流れていた。



そうだ。そうだった。
結婚していないからって、彼女がいないわけないじゃん。

あんなカッコイイ人なんだから大学でもモテモテだったんだろうし・・・。

大人だから合コンだっていくしキャバクラだって行ってるかもしれない。



なんだ。

なんだ。





どんだけ浮かれてたんだ、私。
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