青空応援歌
昼休みになって、陽斗が話しかけてきた。



「なぁ早川、ちょっといい?」


「・・・・何よ」



自分でも「どっから出してるんだ!?」って感じの低い声しか出なかった。



「一緒に飯食おうぜ。なんなら一ノ瀬も」



絶対先輩のことだ。
どれだけ私を突き落としたいんだこの男は!



「私は遠慮しとく。柚、行っといで」


「京子ぉ・・・」


「私のことはいーから。ほら」



いろいろ聞いておいで、と私を笑顔で送ってくれた。

ここで京子が暗い顔をしてたらきっと私もますます暗くなったんだろうな。
京子、ありがとう。
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