狼と赤ずきん。


さっきまで怒っていた不良が小さくなり番長の顔を見て言った。



「でも、近くの学校でも10校ぐらいありやすよ?


それをいちいち行くんじゃ―。」



番長が話の途中なのに、また怒鳴りだした。



「はぁ?んな、一人か二人拷問すりゃあいい事だろ、××!



それに、あの××はもやしっ子のように学校をちゃーんと行ってだぜ?


逃げれるわけがねぇ。んな、一日で全部行かなくても、たまに行きゃいい事だろ。




ちょっとは頭使え!この××共!」





番長の怒鳴り声で不良たちが一斉に謝った。



ひぃ~、恐すぎ。



ここで聞いているだけで勇気がいるよ。




私は、盗み聞きをやめてその場で休憩をした。





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