『Memory's Messiah』(ダークファンタジー)
Shelling『しかも、君が不在の間に、以前、君が解けなかった“Memory社”のパスワードは既に僕は入手済みだから、すぐにでも“Memory社”へのアクセスが可能だよ』


茂[少年]『前の俺が解けなかったパスワード?…』


Shelling『そう以前の君は俺を造った後、記憶を無くした時の自分を僕に会わせる為のメールの作成や“Memory社”への罠を造る方に専念してた見たいで、実際“Memory社”のパスワードの解読がかなり遅れたんだ』


Shelling『まぁ、その結果“Memory社”の“ハッキング防御プログラム”に寄って前の君のパソコンを逆探知されて、君が“Memory社”へのハッキングをする為に解こうとしたパスワードを調べ始めた7日目の朝から、君の消息は途絶えたんだけどね。』


茂[少年]『消息が途絶えた…逆探知?…』


茂[少年]『じゃあ、今また“Memory社”にハッキングをしようとしてもまた逆探知されて捕まっちゃうじゃないか』


Shelling『それが、そうは行かないんだなぁ』


Shellingがニコニコしながら自慢げにそう言った。


茂[少年]『え?…何で?』

Shelling『まぁ〜そこは、以前の君の“作戦勝ち”って所だなぁ』


するとShellingは茂に微笑みながら意味深な言葉を言い出した。


Shelling『君は知ってるかい?こんな言葉を…“一手目は布石…ニ手目が本番”』

茂[少年](“一手目は布石…ニ手目が本番”?…)


茂[少年]『何それ?聞いた事も無いよ、何かのコトワザか何か?』


Shelling『この言葉はねぇ、以前の君の口癖見たいな物かな』


茂[少年]『前の俺の口癖?』


Shelling『諺に例えるなら、“肉を斬らせて、骨を絶つ”が一番近いかな』


Shelling『まぁ前の君にも少々誤算があった見たいだったげど、この分だと一応前の君の“計算通り”に事は進みそうだよ』


茂[少年]『“計算通り”?“誤算”?』


茂は戸惑いながらも、Shellingの話しを聴く事にした。
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