緊急HR
ある筈がなかった。


『女の子は置いて行け』

柏倉は上沢を指差し、ニヤリと口元をほころばせた。

『!!!』

俺らは急いで後ろに居る上沢を隠すように並んだ。

『な、なに言ってんだてめぇ…!!』

『男より女の方が調べ甲斐があるからね…
実際私は麻里に興味があって綺麗に血化粧してあげたのだからな』

この人でなしの教師に、中島がカッとなって叫んだ。

『…この変態ヤロー!!』

しかし柏倉は鼻を鳴らすだけだった。

『何とでも言うがいいさ。
君達男二人に興味はないのだからね』

『…ちっ…』



すると



泣き崩れていた上沢が





ついに爆発した。




『………まり』

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