緊急HR
上沢はそう呟くと、中島の肩を掴んだ。

『?上沢…』

そのまま彼をグイッと右にずらし、俺らの空いたすき間から無理矢理前に出た。

『おい、何やってんだ!!アイツお前を狙って…』

中島は彼女の手元を見てハッとした。

しかし、もう遅かった。

『なんだぁ?
ノリノリじゃあないか…ほら、おいで』

柏倉が手招きをすると、上沢は勢いよく踏み出した。

そのまま、柏倉に密着した。

『ん"っ!!』

奴は喉奥から低い声を出した。


………


…………


二人はそのまま動かない。

俺には何が起こったのか分からなかった。

中島は隣りで口を半開きにして、目を見開いている。




すると

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