恋色模様

「は…?なにいってんだよ。無意識に自分で銃むけたって…」

「だからそれはあなたがやったんじゃない!

本当のあなたじゃないんだよ!ホントのあなたは…

もっと優しいじゃない!」

「うるせぇ……」

陽向は1000円札を置いて喫茶店を出た。

「まってよ!!」

陽向はずんずん歩く。

「ねぇ!!」

私は陽向の腕をつかむ。

「うっせぇなっ!!」

「きゃっ」

勢いよく腕をほどかれ尻もちをついた。

陽向は私の前でしゃがんで、うつむいてる私の顔を上げた。

「お前は俺を引き止めてどうしたいわけ?」

ドクン……
< 86 / 109 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop