あなたしかいない。


「、ありがとう」


私は泣き止んで、
隣に居る仁に言った。


「大丈夫?」


私の顔を覗き込んで
仁が真顔で聞いた。

この時仁から煙草の
匂いがしたのを覚えてる。


この苦い匂いに、
安心した。

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