あなたしかいない。


「名前は?」
「美月、です」
「ふーん」


仁は空から目線を
そらさずに、
まっすぐに見つめた。


私はそんな横顔を、
不思議そうに
見ていたっけ。

< 23 / 84 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop