REVERSI
「─────っ」
僚が息を呑んで、はぁと逃がした。
くしゃり、と頭を掻いて、俯いたからその切れ長の瞳が見えない。
今更、自分のしでかした大層な行為がリアルに押し寄せてきて、ガクガクと足が震えるなんて不甲斐ない。
「聖、」
覚悟出来てないかも、聞きたくない、何言ってんだ、馬鹿聖。
「聖、目を逸らすな」
僚があたしの腕を取る。
優しい、優しい、声。
ぶつかった瞳は、やっぱり感情なんて読み取れない。