僕等がみた空の色
会場は大騒ぎになった。
もちろんアオは失格。
あたしも、それどころじゃなくなって出場辞退。
「相手の母親がこれまた教育ママで……すごく怒られたの。」
渇いた笑いをこぼす。
手は震えたまま。
藍はきつく手を握る。
「悪いのは、あたしたちだけじゃないって、絶対謝らなかった。」
そのたびに怒られるのはママ。
ストレスもたまるはず。
「ついに怒鳴られた。とりあえず謝っとけばいい、なんて器用なこともできなくて。」
『いい加減にしなさい!!』
滅多に怒らないママが声を荒げて怒鳴る。
それが怖くて、ショックで……アオと繋いでた手を振りほどいて走った。
張り詰めていたものが頭の中でプツリ、と音をたてて切れた気がした。
雪の中を、逃げた。