僕等がみた空の色






だって、怖かった。





あたしに近付いた理由や。


ピアノを弾けると知っていたことや。


両親のこと、アオのこと。



その全てを知ってしまうのが怖い。


ほんとは、そうせざるを得ない、仕方ない理由があって。

藍の意志であたしに近付いたわけじゃないかもしれない。


義務付けられたかもしれない、なんて。


そしたらきっと、突き放されるから。



もう要らないって、言われるから。




だから知りたくなかった。


知ってしまったら、何かを変えなきゃいけないようで。




不安なの。





結局のところ、あたしは何も変われてないんだ。


未だに傷つくことを恐れて踏み出せずにいる。

自分を守ってる。



弱いあたしを、藍が捨てないって確証はどこにもないから。



こうやってうやむやにしておけば、まだそばにいられるって、浅はかな考えを捨て切れず。









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