僕等がみた空の色
油断をすれば藍に向きそうになる視線を、まだ弾き慣れない楽譜に集中させた。
感覚をまだ取り戻していない、鈍った腕を藍に聴かせることを恥ずかしく思いながら、それは結局のところ、藍に行き着くのだと気付いた。
……つまるところ、あたしは藍でいっぱいなのだ。
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そうやってなんとか初日の練習を乗り越えた。
「…あの…っ」
楽譜を抱えて帰ろうとしたとき、不意に声をかけられた。
振り返ると、二人の女子がなんだかもじもじしながら立っていた。
「なにか用?」
確か、同じクラスだった。
……気がする。