僕等がみた空の色
靴を乱暴に脱ぐ藍に続いてその部屋に入る。
「おじゃましまーす…」
中はやっぱり広い。
あたしの家のリビングより広いんじゃないのか。
どーいうことだ。
「その辺適当に座って」
そう言うと藍はどこか奥へ消えてしまった。
余計なものが一切ない、整頓された部屋。
藍みたいに、キレイな。
一人暮らし、て…言ってたな。
「忘れていいから」
そう言いながらあたしの前に紅茶を置いてくれる。
なんのことか全く分からなくて首を傾げていると苦々しい顔で言った。
「星羅くん。会わせるつもりはなかったんだ」
あぁ、と納得した。
「あたしのこと、よく話してるんだ?」
からかうように藍を覗き込むと顔をしかめて逸らした。
「…保護者代わりみたいなもん」