僕等がみた空の色






落ち着いたあたしたちは二人でソファーにもたれて藍特製のカフェオレをすすっていた。






「俺も八つ当たりだったんだ、結局。身寄りもないのに一人でも生きていくって強がってさ。無理なのに、こうして親父に引き取られたんだ」



そんなときにお世話になったのが晃さんと香奈子さん。




「え…?」





こんなところで両親の名前が出てくるなんて思ってなかった。



「母さんの友達だった香奈子さんが、葬式とか落ち着くまでは、て預かってくれたんだ」




「え、え……ちょ、っと待ってよ。預かるって、うちで?」




まさか、という予感が頭をよぎる。


そういえば、初めて家まで送ってくれたとき、あたしは道なんか教えていなかった。




そう、と含みのある笑みを浮かべる藍にますます疑念を深くする。





「じゃあ……あたしたち会ったことあるの?」






そんなバカな。










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