僕等がみた空の色






微笑みながらカフェオレを口に含む藍を見ながらあたしは動揺を隠しきれなかった。



だってあたしにはそんな記憶がない。


中学生のころなんだから、忘れるわけがない。

そうだとしても、なにかしら覚えているはずだ。




拭いきれない違和感に一人やきもきしていると、藍がきっぱり言った。



「会ったことないよ」






「…………は?」





もうわけわかめ。






「その頃から親父が俺を引き取るって話は出てたから手続きとか色々あってほとんど楠家にはいなかったから」



……ややこしい言い方しないでよね。





うちにいたのはあたしが学校に行ってるときだったらしい。


そのとき、ふとした違和感に気付いた。







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