僕等がみた空の色







積み上げられカラのままだったフォトフレームには、新しく通っている生徒たちの写真が収められ。


教室を始めて瞬く間に子供向けにファンシーな飾り付けが主張しすぎない程度にされ、今ではすっかり馴染んでいる。


三年前と全く一緒なわけではないけれど、懐かしさを覚えるには十分で。

いつもこのドアを開けるときには躊躇うけれど、ピアノを弾いているうちに息苦しさはどこかへいってしまう。



けど、今日は、その息苦しさがなかなか消えない。




原因は分かってる。



アオ以外のことで、こんなこと初めてだ。


アオのことだって、まだ完全に吹っ切れたわけじゃないのに、尚更この燻る思いを解消する手立てが分かるはずがない。





そうだ、とふと思い付いて、ママに向き直る。










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