僕等がみた空の色






私のそれまでの記憶といえば、小学校からの代わり映えしないクラスメートと、アオと汐という二つのカテゴリーに分けられていて。

付き合いの浅い藍だけがあたしの頭から押し出されても不思議はない。



考えてみると、中学校に入学してからの記憶が霞みがかったようで、事故直後は特にあやふやになっている。



藍のお母さんが亡くなったのは、中学生になってからだと言っていたから、間違いないはず。




「会ったことあるもなにも、結構仲良さそうに遊んでたのよ」


「えっそうなの?」



思わず声を上げてしまった。


「遊んでたっていっても、勝手に演奏ばっかりしてたみたいだけど。藍くんも色々しなきゃいけないことがあったから、四人で、よりも、三人二人のことが多かったと思うわよ」



きっと汐がいないことが多かったのだろう。
一人だけ家が離れていたから、毎日毎日うちに寄るわけにもいかなかったし。










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