天使と吸血鬼
私は先生である彼と、
恋に落ちていたらしい。
自分には記憶が無い。

まあいいだろう。
私は悪魔様に愛されいる。
さっきの子、楓と言った筈。
何か使えるかもしれない。

教室に入ると、
さっきの子は泣いていた。

「楓?」

私は声を掛けると、
彼女は顔を上げた。

「エリカ?」

「ゴメンね。
嘘を付いてしまって。」

「もう!!」

彼女は私に抱きついて、
泣き止まなかった。

【この子は使える。】

そう私の心は読んだ。
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