天使と吸血鬼
家のベッドに寝かされた
私に悪魔様が近寄ってきた。

「どうだ?」

「すみません。
痛みは治まりました。」

「良かった。」

そう言って悪魔様は、
私を抱きしめて、
私の首に唇を当ててきた。

「吸ってもいいか?」

「はい。」

「お互いに吸おう。」

私と悪魔様は、
お互いの血を吸いだした。
私の力が無くなりそうに、
なりながらも必死に、
悪魔様の血を吸った。

「どうだ?」

「美味しいです。」

「じゃあ体も頂こう。」

私の体を求めてきた、
悪魔様に私は全てを捧げた。

明日私は運命の渦に、
決着できると思った。
けど予想を遥に超える事に、
なるとは思っても見なかった。
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