天使と吸血鬼
「自由行動だけど、
時間に遅れないように。」

解散の挨拶をすると、
楓と一緒に外に出て行った。

昨日からどうしても行きたい
ところがあるらしく、
腕を引っ張られて来た場所は、
オルゴールショップだった。

「好きなんだ。」

楓は目を輝かせて、
色々と物色をしていた。

私も自分用に買おうと、
手に持とうとした時、
他の人の手が当たった。

「スミマセン。」

同時に声を出して、
顔を見てみると先生だった。

「先生?」

「おお。真壁じゃないか?」

「先生もお買い物?」」

「うんん。
一応保護者代わりかな。
真壁は何故ここに?」

「昨日から楓に迫られて、
付いてきたんだ。」

そう言うと私が手に取ろうとした
オルゴールを先生が持った。
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