天使と吸血鬼
「何買っているの?」

胸ポケットから、
ユーが聞いてきた。

結局一緒に付いてきたが、
見つからないようにしている。

「いいじゃないか。
一応自分用の土産だよ。」

「私には?」

「いらないだろう。
妖精のお前がいるのが、
不思議に決まっている。」

「天使の貴方も要らない
筈なのに。
真壁って子、何だか怪しい。」

「普通の人間だよ。」

「そう?
案外吸血鬼の子かも
知れないから、
気をつけた方がいいかもね。

私、彼女を尾行をして、
仮面を見てみたいわ。」

「辞めろ!!
もし仮に彼女が吸血鬼でも、
お前が勝てる相手ではない!!」

そう、吸血鬼は天使である
俺の血を狙っている。

もしユーが力を出しても、
人間界では通じない力。
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