天使と吸血鬼
「止めて!!!
エリカを叩くのは止めて!!」

叫んできたのは、
遅刻をしてやってきた、
楓であった。

「何よ!!
アンタも叩かれたいの!!」

「エリカは私の大切な友達。
エリカをいじめるのなら、
私をいじめなよ!!」

「アンタ?頭おかしくない?」

「おかしいかもしれない!!
けど、エリカは私にとって、
大切な友達なんだもん!!」

私の服を離すと、
彼女は楓に近づいき、
服を掴んだ。

私は行こうとしても、
他の子が私の体を掴んで、
離さない。

すると、彼女は、
楓の頬を叩こうとした時、
音がしなかった。

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