天使と吸血鬼
「エリカは先生には
あげないつもり?」

「何を?」

「プレゼントだよ。」

私は楓の言った言葉に、
何故か顔が自分でも顔が、
真っ赤になってしまった。

「渡さないよ。」

「いいの?」

私達はいつの間にか、
メンズ売場に来ていた。

「この色は?」

楓が持っていたのは、
紫色をしたマフラーで
自分の首に巻いていた。

「綺麗な色だよ。
これなら先生が喜ぶ色かも
知れないよ。」

「うん。」

私はあまり紫が好きでは、
無かった。
それは悪魔界の空の色が、
いつも紫色をしていて、
人間界で初めて知った、
空の青い色と雲の白。

悪魔界の色は全て紫と黒が
混じった色をしていて、
カラフルな色になれるのに、
時間が少しかかった。
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