天使と吸血鬼
「ごめんな。
変な事を言ってしまって。」

「いいよ。」

「この前みたいに、
お前や真白がいじめられる
姿を見たくないんだ。」

「そうだったの。」

「何がだ?」

「うんん。」

私は先生の胸に顔を、
埋めて涙を堪えた。

「先生って凄く、
生徒思いなんだね。」

「ああ。
人間誰でも平等だけど、
教師である俺が、
彼女であるエリカを
助けたいんだ。

けど、公に出来ない辛さが、
あるんだけど、
守ってやりたいんだ。」

先生が抱きしめる強さが、
私に対しての愛情だと、
感じていた。
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