Devil†Story
第4夜 白黒の子ども
あれから数日後。


ク「はぁ……」


俺は春の風がふく、公園のベンチでため息をついた。

「おにぃーちゃーん!」


そして、下の河原から声がする。

ここ数日間で聞き慣れたこの声。


輝「クロムお兄ちゃんってばー!」


そこに居るのはあの夜に会った子どもの輝太。


俺は仕方なく軽く手を振る。


すると、輝太は笑顔でこっちに来た。


輝「ねー、クロムお兄ちゃん!遊ぼうよ!」


ク「はぁ?なんで、俺が……」


稀「こら。子どもに文句、言わないの。ほら、行くよ」


どこからか来た稀琉に半、引きづられる様な形で連れて行かれる。


ク「あっ、おいっ!」


抗議する俺に稀琉は「いいから、早く!」と言い、輝太は「やったぁー!」と嬉しそうに言った。


ク「なんで、俺がこんな事………」


俺は聞こえない様な小さな声で呟いた。


何故、俺がこんな事になっているか。


それは数日前に遡る。






【第4夜 白黒の子ども】
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