Devil†Story
麗「ハァ…ハァ」


俺は走った。


何処に居るのかも分からない。


闇雲に走っても着かない事くらい分かっている。


でも、立ち止まってなんていられない。


立ち止まっている間にも…姉さんや稀琉が滅茶苦茶に引き裂かれて殺されてるかもしれない。


そう思ったら居ても立ってもいられなかった。


その時――


ロ「おーい!」


麗「! ロス!?」


後ろを振り返るとロスが走ってきた。


ロ「なんとか、大まかな場所を聞いたから麗弥を案内しようと思ってさ」


ロスはそう言ってへらっと笑った。


麗「えっ!?そ、それは助かるけど…クロム、置いてきて大丈夫なん!?」


場所が分かるのはありがたいが、あの眼鏡とサシでやるのは大丈夫なんやろうか。


俺が聞くとロスは「大丈夫、大丈夫。道案内したら戻るし」と笑った。


麗「…分かった。じゃあ、頼むで」


ロ「はいよ〜」


クロムの事は心配だ。


だって、前に戦った時は凄い大怪我で帰ってきたから。


でも…今はクロムを信じて先に進もう。


折角、チャンスをくれたのだから……。


稀琉、姉さん…


どうか無事で…!


俺はロスの後ろを走りながらそう思った。
< 277 / 541 >

この作品をシェア

pagetop