Devil†Story
ク「…おい、ロス」


ロ「んー?」


ク「お前も麗弥と一緒行け」


ロ「えぇ!?なんでさー!」


クロムの思いがけない言葉にロスが反論するとクロムは小言で答える。


ク「…気付いてるとは思うがその血に飢えた奴が…“人間じゃなくなってる”可能性だってあんだろ」


ロ「!」


クロムの言葉にロスは黙ったまま聞いた。


ク「何処から気配がしてるかは分からねぇが…さっきも言ったが人間っぽくねぇからな。こいつの気配以外の奴なのにな。お前なら気配で分かるだろ。道案内してけ」


ロスは初め驚いていたがやがて「へぇ。そこまで、感じるようになってきたんだ」と笑いながら言った。


ク「なんとなくな。道案内し終わった頃には俺も決着つける様にするから、そしたらこいつから吐かせる。それまでに戻ってこい」


ロ「了解。まっ、また捕まるなよ〜」


ク「ほざけ。二度もやられるか」


クロム達の会話が聞こえたのか、ヤナは相変わらず息を切らしながらニタリと笑った。


ヤ「決着をつけとく…か。言ってくれるねぇ、人間の分際で。悪魔から力を貰ってるからってこないだと同じだと舐めてると痛い目に合うよ」


――キィン


目があの時と同じ瞳孔が縦になった金色の目に変わる。


ロ「気をつけろよ。多分なんかあるだろーから」


ク「ふん。元々…人間相手じゃねーんだから警戒はしてるさ」


ロ「そうか。じゃあ、行ってくるが、拉致られんなよ」


ク「誰が拉致られるだ。いいからさっさと行って来い」


ロスもそのまま麗弥の後を追った。


ヤ「…悪いけど、合流する前に連れて行かせて貰う」

ク「言ってろよ、吸血鬼眼鏡。勝つのは…俺だ」


ダッ!


2人は同時に地面を蹴った。
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