Devil†Story
―数日後―


麗弥達は母親を迎えに行くために病院に居た。


麗弥は今か、今かとロビーでそわそわしている。


その時――


母「皆、ただいま〜」


髪が白っぽい紫の女性が歩いてきた。


今の澪奈に似ているその女性は母親だ。


麗「母ちゃん!」


麗弥は走って母親の胸に飛び込んだ。


母「あらあら、レイちゃん。大きくなったね。そして、相変わらず元気ね」


麗「もちろんやっ!」


母「あら?まだその話し方してたの?」


母親はクスクスと笑いながら尋ねた。


そう。麗弥が関西弁なのは家族が関西弁を話しているわけではなく、自分だけそういう話し方にしているだけだった。


何故、関西弁にしているか。


それはそう話すと「なんだかお笑い芸人さんみたいだね」と皆が笑ってくれるから。


たったそれだけの理由だが、麗弥は皆の笑顔が好きでそう話していた。


父「おかえり、母さん」


澪「おかえりなさい。お母さん」


後から来た2人もそう話しかける。


母「えぇ、ただいま。あら澪奈、少し見なかっただけなのに綺麗になったわね。それに、大人っぽくなったわ」


澪「そうかな?えへへ」


澪奈は頬をピンクに染めながら笑った。


母「あっ、そうだ。何か、食べたいものある?久々の我が家だからね。張り切って作るわよ」


ガッツポーズを取りながら母親は尋ねた。


麗「ハンバーグ!ハンバーグがえぇ!」


澪「レイちゃん…それ一昨日も食べたじゃない」


父「アッハッハ。本当にハンバーグが好きだなぁ、麗弥は」


澪奈は驚きながら、父親は笑いながら麗弥に言う。


麗「好きなんやもん!姉ちゃんのと母ちゃんのが!」

母「あら嬉しい。そうねぇ。じゃあ…ハンバーグの他にも色々作ろっか」


「やったー!ハンバーグ♪ハンバーグ♪」と言いながら麗弥は走り出す。


澪「あぁ、レイちゃん。危ないよ」


澪奈は麗弥の後を追いかけた。


その様子を、父と母はにこやかに見つめていた。
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