Devil†Story
そして夕食。


麗「旨かったー!」


皿を空にした麗弥が満足そうに呟いた。


母「ふふ。なら良かった」

母親は嬉しそうに笑った。

澪「やっぱりお母さんには敵わないなぁ」


父「いや、澪奈も母さんと同じくらい美味くなってきてるぞ。ハンバーグなんか麗弥が作らせるからどんどん上達したし」


父親はニコニコしながら澪奈を誉めた。


母「あら、そうなの?流石、澪奈ね」


澪「そっ、そんな事ないよ」


少し照れたように澪奈は頬をピンクに染めた。


父「まぁ、始め、生焼けの豆腐ハンバーグ作られた時は焦ったけどな」


父親は半ばふざけながらそう言った。


麗「あー、あれな!中がとろとろやったもんな!」


麗弥もしししと笑いながら答えた。


澪「あっ、あれは蒸すものだって知らなかったんだもの〜!」


今度は赤面しながら澪奈は俯いた。


その様子に家族は全員笑った。


その時…この楽しい日々がこの夕食を最後に終止符を打つ事になるとは…誰にも想像出来ていなかった。


カツン…コツン…


笑い声が響く中……


カツン…コツン……


その時は刻一刻と………


ギィ……ガチャッ


目の前まで来ていた。


そして……


――ピンポーン


その事を知らせるチャイムが鳴り響いた。
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