Devil†Story
武器を使えば稀琉も人殺しの一面を見せる事になる。

目を大きくさせる麗弥に稀琉は笑いながら話す。

稀「…分かってるよ。そして、麗弥が澪奈さんを大切にしてる事も、オレ達の仕事の事を知られたくないのも。だから、行って。何も…今、こんな姿、見せる事なんてないんだ。大丈夫。オレは嫌われるの慣れてるから」

少し悲しそうに笑う稀琉。
そして、俺が抗議をする前に…

稀「麗弥は一般人だ。でも、オレは違う。何人も殺した事がある。だから、貴方の相手はオレがする」

シュルとワイヤーを出しながら稀琉が言った。

澪「えっ?稀…琉くん…?」

姉さんの動揺した声が聞こえる。

稀「…ゴメンね、麗弥。オレ人殺しなの」

また悲しそうな顔をしながら言う稀琉。

始めて話す様な口振り。

俺の為に…芝居をしているんだ。

醜「くっ…アハハっ!そうか、美しい友情だなァ、帽子ィ!だったらァ、てめえもぶち殺してやるよ!」


笑いながらそう言って駆け出す男に稀琉も走り出す。

ワイヤーがムチのように唸る中、男は鉄爪で受けて投げ払ったり、避けながら楽しそう戦っている。

男は近距離型、稀琉はどちらかといえば遠距離型。

近付かれたら、あの力で凪ぎ払われてしまうだろう。

澪「レイちゃん…!」

麗「!姉さん…」

澪奈が走ってきて麗弥の側に来た。

澪「大丈夫っ!?」

麗「あ…う、うん。大丈夫や…」

澪「稀琉くん…」

澪奈が稀琉の名前を呟く。
男はさっきより近付いていたが、頬や腕がワイヤーで切れていた。

それがさっきの言葉が嘘ではない証拠。
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