Devil†Story
麗「稀琉ッ!!!」

澪「稀琉くんっ…!」

稀「ああぁ…!」

骨こそ折れてはいないだろうが、少なくとも脱臼はしていそうな音が耳に届いた。

醜「本当、つれないぜェ?帽子の坊っちゃん」

楽しそうに稀琉の肩を踏みつける男。

どないせよ…ッ!?

このままじゃ…!

その時、稀琉が必死に叫んだ。

稀「な…にしてるの、麗弥ッ!早く…早く行ってッ!」

痛みに顔を歪めながら、俺にそう言う稀琉。

ロ「…俺は麗弥に任せるよ。もし、なんなら俺が残るし」

ロスは冷静にそう言う。

でも、それは…ロスと稀琉を置いて俺だけが綺麗なまま逃げ出す事。

――ええん?それで。
――でも、バレたくない
――それは俺の都合や
――ロスが入れば稀琉は大丈夫やん?だったらええやん
――クロムも裏切っといて?
――それも助かってるんやからええやんか。

俺の中で本音と心が喧嘩をする。胸が苦しくて仕方がない。

どのみち苦しいなら……

俺は後ろに居た姉さんの方を見た。

それに気付いた姉さんは心配そうに俺を見た。

――どっちも苦しいなら…


俺はニコッと笑った。

澪「レイちゃん…?」

そして前を向いてホルスターに入ってた銃を取り出して…

――パァン

醜「!」

上に向かって撃った。
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