Devil†Story
稀「麗…弥…ッ!なんで…ッ」

稀琉が痛みに耐えながら俺を見る。


麗「稀琉…やっぱ、アカンわ。俺…嘘ついて逃げるのは…止めた」

稀「麗弥…」

クルッとまた姉さんの方を向いて笑いながら話す。

麗「…姉さん、ゴメン。俺…人殺しやねん」

澪「えっ…?」

信じられなさそうに俺を見る姉さんに言葉を続ける。
麗「人を殺して…金に変えてたんや。…嫌っても、罵ってくれても構わへん。でも…これだけは言わせて。俺は姉さんが大切や。たった1人の家族やから。だから…姉さんは絶対に助ける。その為に…俺はクロムを裏切った」

稀「えっ!?」

澪「クロム…くんを…?」
ロ「………」

稀琉と澪奈は驚きながら、ロスは黙ったまま麗弥の話を聞いていた。

麗「そうや。でも…ここでやっと気付いたんや。…仲間も大切やったって。裏切ったからには、それ同等の代償を払わなきゃならへん。せやから…きっと俺は殺される。処罰される。でも…その前に姉さんを守る。その為に今まで生きてきたんや。そんな体になっても俺を守ってくれた姉さんに出来るたった1つの事やっ」

澪「レイちゃ……」

姉さんの心配そうな顔にもう一度微笑みかけてから男を見据える。

男はまた楽しそうにニヤニヤと俺を見る。

麗「――待たせたな、切り裂き野郎。俺が相手したる。せやから、稀琉から離れろ」

2丁拳銃を出しながら俺は低い声で男に話続ける。

麗「お前の事は知ってるで、イカれ野郎。――人間じゃない醜い化物っちゅう事をな!」

醜「!」

ロ「!(麗弥の奴…醜鬼の事を知ってたのか?)」

麗弥の言葉に男は笑いながら答えた。
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