Devil†Story
―刹那 SIDE―
「………」
刹那は普段の落ち着きは何処へやら、談話室の中を行ったり来たりしていた。
クロム達から連絡はない。
クロム達に連絡して、もう30分以上経ってる……。
何かあったのか…?
しかしクロムとロスに何かあったとは…考えにくい。
ロスは悪魔だし、クロムだって戦闘能力の高い純血の吸血鬼に勝てるくらいだ…。
ということは……稀琉がもう連れ去られたということか?
連れ去られて…探し回ってるのか…。
「ッ………」
刹那はやっと椅子に座った。
「あぁ稀琉………」
刹那が肘を机につかせ手を額についた。
その時だった。
――バタンッ
「!?」
扉からクロムとロスが入ってきた。
「クロム!ロス!」
「見付けたぜ。今すぐ治療の準備しな」
クロムはそう言うとロスの背中を指した。
そこには血塗れの稀琉が居た。
「稀琉!?」
稀琉の元に駆け寄ると全身に切傷、胸と腹からは夥しい程の出血をしていた。通常であれば絶望的状況だが幸いにもゆっくりだが呼吸も確認できた。
良かった…!生きてる…!
「とりあえず応急処置はしといたよー。後は刹那に任せるぜ」
ロスはそう言いながら、稀琉を背中から下ろした。
そう。刹那はこのカフェのオーナーだが医師免許も取得している。
でなければこんな商売はできない。
「分かった!じゃあ稀琉を連れて医療室に来て」
刹那はそう言うと、暖炉の横にある蝋燭をずらした。
すると、そこに隠し扉が現れた。
「あいよ」
ロスはそのまま稀琉を抱き抱え、奥に進んだ。
傷は深そうだな……。
でも、ここで俺がしくじれば…稀琉は死んでしまう。
そんなこと絶対にさせない。
君には…未来があるんだ。
刹那はそう思いながら、手術用のエプロンを身に纏った。
その間にロスは手術室の中に入り、そこにあった手術用のベッドに稀琉を寝かせた。
「クロム!ロス!悪いけどちょっとだけ手伝って!クロムは石川さんを呼んで!」
「ちっ…分かった」
「はいはい舌打ちしなーい。で?俺は何を?」
クロムが部屋を出るのをそう言って見送ると同時にロスが刹那に問う。
「ロスは…手を洗ってからこれ着て冷蔵庫からA型RH- Type K って描かれた血液パックをありったけ持ってきて!」
「A型RH- Type K?聞いたことないな」
RH-というのは珍しい型だがある。しかし“ Type K”というのは初めて聞いたのだ。
「うん、それ!…間違えないでね?稀琉の血液型はかなり珍しいから!他の血液だとダメなんだ。後、石川さんが来るまで…助手を頼むよ!」
「そんな丁寧な治療…やったことねーけど良いわけ?…ってえっ?」
刹那に言われた言葉にロスは引っかかった。
他の血液型じゃあ…駄目?
しかし、聞く余裕はなかった。
「構わない!ただ医療器具をとってくれれば良いよ!とにかく一刻を争う事態だから!」
刹那の剣幕にロスはとりあえず後で良いかと思い頷いた。
「りょーかい。じゃあ血、持ってくるよ」
「頼んだよ!」
こうしてロスは貰ったエプロンを羽織ながら、冷蔵庫に向かった。
その間に刹那は手を洗い、マスクと帽子を着用した。
苦しそうにしている稀琉の頭を優しく撫でる。
「大丈夫だよ、稀琉。君は…絶対に死なせない」
刹那は、そう呟いて手入れを怠らない医療器具を用意した。
ロスが血液パックを持ってきたと同時に手術は始まった。
クロムが石川を連れてきて本格的な手術が行われた。
2人はただ外でそれを見ていた。
手術は長時間行われた。
クロムは途中で椅子に座りながら、ロスに寄りかかり寝ていた。
ロスはそんなクロムをそっとしたまま、手術の様子をただ見ていた。
長い夜が明けた頃…
やっと、稀琉の手術は終わった。
「………」
刹那は普段の落ち着きは何処へやら、談話室の中を行ったり来たりしていた。
クロム達から連絡はない。
クロム達に連絡して、もう30分以上経ってる……。
何かあったのか…?
しかしクロムとロスに何かあったとは…考えにくい。
ロスは悪魔だし、クロムだって戦闘能力の高い純血の吸血鬼に勝てるくらいだ…。
ということは……稀琉がもう連れ去られたということか?
連れ去られて…探し回ってるのか…。
「ッ………」
刹那はやっと椅子に座った。
「あぁ稀琉………」
刹那が肘を机につかせ手を額についた。
その時だった。
――バタンッ
「!?」
扉からクロムとロスが入ってきた。
「クロム!ロス!」
「見付けたぜ。今すぐ治療の準備しな」
クロムはそう言うとロスの背中を指した。
そこには血塗れの稀琉が居た。
「稀琉!?」
稀琉の元に駆け寄ると全身に切傷、胸と腹からは夥しい程の出血をしていた。通常であれば絶望的状況だが幸いにもゆっくりだが呼吸も確認できた。
良かった…!生きてる…!
「とりあえず応急処置はしといたよー。後は刹那に任せるぜ」
ロスはそう言いながら、稀琉を背中から下ろした。
そう。刹那はこのカフェのオーナーだが医師免許も取得している。
でなければこんな商売はできない。
「分かった!じゃあ稀琉を連れて医療室に来て」
刹那はそう言うと、暖炉の横にある蝋燭をずらした。
すると、そこに隠し扉が現れた。
「あいよ」
ロスはそのまま稀琉を抱き抱え、奥に進んだ。
傷は深そうだな……。
でも、ここで俺がしくじれば…稀琉は死んでしまう。
そんなこと絶対にさせない。
君には…未来があるんだ。
刹那はそう思いながら、手術用のエプロンを身に纏った。
その間にロスは手術室の中に入り、そこにあった手術用のベッドに稀琉を寝かせた。
「クロム!ロス!悪いけどちょっとだけ手伝って!クロムは石川さんを呼んで!」
「ちっ…分かった」
「はいはい舌打ちしなーい。で?俺は何を?」
クロムが部屋を出るのをそう言って見送ると同時にロスが刹那に問う。
「ロスは…手を洗ってからこれ着て冷蔵庫からA型RH- Type K って描かれた血液パックをありったけ持ってきて!」
「A型RH- Type K?聞いたことないな」
RH-というのは珍しい型だがある。しかし“ Type K”というのは初めて聞いたのだ。
「うん、それ!…間違えないでね?稀琉の血液型はかなり珍しいから!他の血液だとダメなんだ。後、石川さんが来るまで…助手を頼むよ!」
「そんな丁寧な治療…やったことねーけど良いわけ?…ってえっ?」
刹那に言われた言葉にロスは引っかかった。
他の血液型じゃあ…駄目?
しかし、聞く余裕はなかった。
「構わない!ただ医療器具をとってくれれば良いよ!とにかく一刻を争う事態だから!」
刹那の剣幕にロスはとりあえず後で良いかと思い頷いた。
「りょーかい。じゃあ血、持ってくるよ」
「頼んだよ!」
こうしてロスは貰ったエプロンを羽織ながら、冷蔵庫に向かった。
その間に刹那は手を洗い、マスクと帽子を着用した。
苦しそうにしている稀琉の頭を優しく撫でる。
「大丈夫だよ、稀琉。君は…絶対に死なせない」
刹那は、そう呟いて手入れを怠らない医療器具を用意した。
ロスが血液パックを持ってきたと同時に手術は始まった。
クロムが石川を連れてきて本格的な手術が行われた。
2人はただ外でそれを見ていた。
手術は長時間行われた。
クロムは途中で椅子に座りながら、ロスに寄りかかり寝ていた。
ロスはそんなクロムをそっとしたまま、手術の様子をただ見ていた。
長い夜が明けた頃…
やっと、稀琉の手術は終わった。