Devil†Story
ー刹那 sideー
「今日も皆仕事かー…」
1人部屋で紅茶を飲みながら呟く刹那。
2週間前…あんなことになるなんてね…。
「……」
そして、引き出しから普段は吸わない煙草とお気に入りのジッポを取り出す。
火をつけて大きく息を吸い込む。
そして、肺から全て出すように息を吐く。
なんだか、昔を思い出すなぁ…。
初めて吸ったのは中学生の頃だっけな…。
その時は若かったから…家の事とかで苛々して興味本意で吸ってみたんだっけ。
それから、結構の頻度で吸ってて…両親が死んでからまた増えた。
仕事にストレスがあったし。
でも、稀琉や麗弥が来てから…流石にこんな子どもの前じゃと思って普段はほとんど吸わなくなった。
…まぁ、慣れてストレスが少なくなったからもあるけど。
あの時は、父さんの常連の店のクソジジィ共…いや、オーナーたちに「こんなガキに任せられるのかねぇ」なんて小言もたっぷり言われたし。
…うん、ムカつくよね。
まっ、やり返したから…いや、今はいいけど♪
まぁ、そんなわけで…今はこう皆が任務にいっている間だけたまーに吸ってる。
…稀琉。
大丈夫かな…。
クロム達にひいきしているなんて言われてしまうほど…確かに稀琉は、俺の中では小さい頃のままだからつい心配になってしまう。
でも、いつの間にかあんなに笑うようになって…いつの間にか、俺の心配をするようになって…仕事も任せきれるほど成長している。
嬉しいことだ。
そんなときだった。
稀琉の、兄…琉稀が顔を出してきたのは。
折角もとに戻った稀琉が…また傷つくのではないのかと心配になる。
強い子だ。
でも…兄のことはトラウマであろう。
初めは薔薇すら見れなかったのだから。
このまま…何もなければそれに越したことはないが…。
いつの間にか、フィルターギリギリまで燃えていた煙草を灰皿に押し付けて換気をする。
夜風が心地よく部屋の中に入ってくる。
その時だった。
ガチャリと扉を開ける音がした。
「おかえりーー」
いつものように挨拶をしながら、帰ってきた子の顔を見た瞬間…俺は思わず目を見開いた。
「おい、刹那。またやられたぞ」
「足の方はポッキリ折れてると思うよ」
そう言って帰ってきたのはクロムとロス。
ロスの腕の中には傷まみれの麗弥。
「麗弥!!」
俺は思わず駆け寄ってしまった。
麗弥は、完全に意識を失っている。
「奇襲かけられたねー。んで、やったのは人間じゃない。…あっちの奴等だ」
「この特有の獣臭は間違いない」と麗弥の肩に指を指す。
俺には分からないが、ロスには獣の匂いがするようだ。
「人間じゃない殺気も察知した。…まぁ、報告は後回しだ。まずは、その馬鹿を治療してやれ」
「石川も呼んできた」と言いながらクイッと顎で麗弥を差す。
ロスが、俺に麗弥を渡した。
その時、ノックの音が聞こえ、石川さんもやってきた。
この間、稀琉の手術をしたときに石川さんが助手をしてくれたのを覚えていたらしい。
「助かったよ、クロム」
「別に。ただ後で行くのが面倒だっただけだ」
お礼を言うとクロムはぶっきらぼうにそう返した。
「オーナー。クロムさんから呼ばれて…状況は把握しております。俺は冷蔵庫から血液を取りに行ってきます」
「ありがとう!麗弥の血液型はーー」
「O型ですよね。覚えてますよ」
「流石。お願いね」
「はい」
石川さんは、上に着ていたスーツを脱いで先ほど俺が開けた手術室の入り口から中に入っていった。
彼もここにいて長い裏表の仕事をこなす従業員。
手際は良い。
今や俺の助手を勤めるくらいだ。
そろそろ裏の実態を教えることになるかもと思いつつ、俺も手術室に向かう。
「クロム、ロス!後で報告よろしく!」
俺の言葉に2人は頷いた。
麗弥…
苦しそうにしている麗弥を見ながら手術室に向かう。
「今、治してあげるからね」
足早に手術室に入った。
部屋に残された2人は自室に向かった。
「奴さんは、奇襲好きだね~」
ロスは呑気にそう言った。
「こっちにくれば殺してやるのに」
クロムは、少しつまらなそうにそう言った。
「しかし、稀琉のおにーさん…魔物を従えるなんて何者なんだか。…まぁ、稀琉の体のことも考えると…普通ではないだろーけど」
「さぁな。しかし、また面倒なことしてくれた」
「稀琉大丈夫かな?」
ロスの問いかけに舌打ちをしながら答える。
「…またうじうじしてたら…面倒だし、殴りそうだ」
いつもよりも苛々しながら、クロムは呟いた。
「今日も皆仕事かー…」
1人部屋で紅茶を飲みながら呟く刹那。
2週間前…あんなことになるなんてね…。
「……」
そして、引き出しから普段は吸わない煙草とお気に入りのジッポを取り出す。
火をつけて大きく息を吸い込む。
そして、肺から全て出すように息を吐く。
なんだか、昔を思い出すなぁ…。
初めて吸ったのは中学生の頃だっけな…。
その時は若かったから…家の事とかで苛々して興味本意で吸ってみたんだっけ。
それから、結構の頻度で吸ってて…両親が死んでからまた増えた。
仕事にストレスがあったし。
でも、稀琉や麗弥が来てから…流石にこんな子どもの前じゃと思って普段はほとんど吸わなくなった。
…まぁ、慣れてストレスが少なくなったからもあるけど。
あの時は、父さんの常連の店のクソジジィ共…いや、オーナーたちに「こんなガキに任せられるのかねぇ」なんて小言もたっぷり言われたし。
…うん、ムカつくよね。
まっ、やり返したから…いや、今はいいけど♪
まぁ、そんなわけで…今はこう皆が任務にいっている間だけたまーに吸ってる。
…稀琉。
大丈夫かな…。
クロム達にひいきしているなんて言われてしまうほど…確かに稀琉は、俺の中では小さい頃のままだからつい心配になってしまう。
でも、いつの間にかあんなに笑うようになって…いつの間にか、俺の心配をするようになって…仕事も任せきれるほど成長している。
嬉しいことだ。
そんなときだった。
稀琉の、兄…琉稀が顔を出してきたのは。
折角もとに戻った稀琉が…また傷つくのではないのかと心配になる。
強い子だ。
でも…兄のことはトラウマであろう。
初めは薔薇すら見れなかったのだから。
このまま…何もなければそれに越したことはないが…。
いつの間にか、フィルターギリギリまで燃えていた煙草を灰皿に押し付けて換気をする。
夜風が心地よく部屋の中に入ってくる。
その時だった。
ガチャリと扉を開ける音がした。
「おかえりーー」
いつものように挨拶をしながら、帰ってきた子の顔を見た瞬間…俺は思わず目を見開いた。
「おい、刹那。またやられたぞ」
「足の方はポッキリ折れてると思うよ」
そう言って帰ってきたのはクロムとロス。
ロスの腕の中には傷まみれの麗弥。
「麗弥!!」
俺は思わず駆け寄ってしまった。
麗弥は、完全に意識を失っている。
「奇襲かけられたねー。んで、やったのは人間じゃない。…あっちの奴等だ」
「この特有の獣臭は間違いない」と麗弥の肩に指を指す。
俺には分からないが、ロスには獣の匂いがするようだ。
「人間じゃない殺気も察知した。…まぁ、報告は後回しだ。まずは、その馬鹿を治療してやれ」
「石川も呼んできた」と言いながらクイッと顎で麗弥を差す。
ロスが、俺に麗弥を渡した。
その時、ノックの音が聞こえ、石川さんもやってきた。
この間、稀琉の手術をしたときに石川さんが助手をしてくれたのを覚えていたらしい。
「助かったよ、クロム」
「別に。ただ後で行くのが面倒だっただけだ」
お礼を言うとクロムはぶっきらぼうにそう返した。
「オーナー。クロムさんから呼ばれて…状況は把握しております。俺は冷蔵庫から血液を取りに行ってきます」
「ありがとう!麗弥の血液型はーー」
「O型ですよね。覚えてますよ」
「流石。お願いね」
「はい」
石川さんは、上に着ていたスーツを脱いで先ほど俺が開けた手術室の入り口から中に入っていった。
彼もここにいて長い裏表の仕事をこなす従業員。
手際は良い。
今や俺の助手を勤めるくらいだ。
そろそろ裏の実態を教えることになるかもと思いつつ、俺も手術室に向かう。
「クロム、ロス!後で報告よろしく!」
俺の言葉に2人は頷いた。
麗弥…
苦しそうにしている麗弥を見ながら手術室に向かう。
「今、治してあげるからね」
足早に手術室に入った。
部屋に残された2人は自室に向かった。
「奴さんは、奇襲好きだね~」
ロスは呑気にそう言った。
「こっちにくれば殺してやるのに」
クロムは、少しつまらなそうにそう言った。
「しかし、稀琉のおにーさん…魔物を従えるなんて何者なんだか。…まぁ、稀琉の体のことも考えると…普通ではないだろーけど」
「さぁな。しかし、また面倒なことしてくれた」
「稀琉大丈夫かな?」
ロスの問いかけに舌打ちをしながら答える。
「…またうじうじしてたら…面倒だし、殴りそうだ」
いつもよりも苛々しながら、クロムは呟いた。