Devil†Story
ーーその頃、ある屋敷。
「うまーくいったね!」
そう笑うのは狼族のソルト。
「あったり前でしょー!このミシェルちゃんがいたんだからー」
人形使いのミシェルは、セルと呼ばれた青年を連れて当然のように言った。
そして、2人はその中の自分の部屋に入り、タンスを動かした。
その後ろには血で描かれた魔方陣の様な物の中に入る。
そこと繋がっていたのは、前にヤナが死徒に殴られた死徒の部屋。
「…戻ったか」
椅子に寄りかかりながら死徒は呟いた。
「死徒様、ただいまー」
「…で?状況は?」
「死徒様が欲しがってる人たちの内の仲間の眼帯くんに人形細工してきましたよー」
「琉稀様の弟くんと一緒に居るみたいなので…このまま順調に進めば彼等も来ますね」
ソルトが死徒の雰囲気にも関わらず明るく報告した。
「そうか。…しくじるなよ」
「もちろんです!」
その時…
「ねぇ、死徒様。そしたら、このお人形のお兄さんはミシェルが貰ってもいい?」
ミシェルが甘えるような口調で死徒に聞いた。
「…構わない。俺に必要なのは……あいつだけだ」
死徒は、自分の手を見つめグッと握った。
そして、笑う。
早くあいつを俺の物にしたい…。
その死徒の気持ちが伝染したのだろうか。
今度はミシェルがニヤリと笑いながら言った。
「アァ…早くあの眼帯のお兄さんを…ミシェルのお人形にしたいナァ…♪」
ミシェルは麗弥の人形を見てうっとりしたような表情になった。
「アァ…!我慢できない…!…セル」
セルは、名前を呼ばれると黙って手を差し出した。
すると、そのセルの腕を…
…グサッ
ハサミで刺し始めた。
その他に針等もある。
しかし、セルは全くと言って良いほど無関心である。
まるで痛みを感じないかのように。
その中の、ミシェルは差し続ける。
そんなミシェルの様子を見てソルトは「あーあ、ミシェルの悪い癖が出たー」と言った。
そう。ミシェルは、ストレスを感じると何かを傷付ける癖があった。
可愛い見た目とは裏腹に女王気質なのだ。
「…そのへんにしとけ、ミシェル。そろそろ…その琉稀とかいう奴がお前たちの報告が遅いと見に来る頃だろう…」
死徒がそう言うとミシェルは「はぁーい♪」といつもの可愛い返事をした。
セルは、そのままマントのなかに手を入れた。
「じゃあ、また報告しに来ますねー」
ソルトの言葉に黙ってうなずく。
「…いいか、失敗は絶対に許されない。…俺を失望させるなよ」
「もちろんです★」
「いってきまーす♪」
ミシェルとソルトはニコリと笑うとまた元来た魔方陣を通って戻った。
そして、タンスを元に戻し、部屋を後にしたときだった。
「やぁ、戻ったかい」
「!」
そこには、琉稀がいた。
「あっ、戻りましたー♪」
「上手くやれたかい?」
「もちろん♪このとーり…稀琉様のお友達であろう眼帯くんの人形細工してきましたー★」
ミシェルが、人形を見せる。
「そして、言われた通り…死なない程度に痛め付けてきましたよー★」
ソルトが自信満々に言った。
「そう…。これで準備は整ったね。…よくできたね」
そう言って2人の頭を撫でた。
「!」
2人は驚いたように琉稀を見た。
琉稀は、稀琉と会ったときとは比べ物にならないくらい穏やかで優しい表情で2人を見ていた。
2人はなんだか、嬉しくなって笑った。
「それじゃあ…またお願いするから。それまで、ゆっくり休んでてね」
琉稀は、そう言って笑うと自室に戻っていった。
2人の頭には琉稀の温もりが残っていた。
「撫でられるのなんて初めてだね!」
ソルトは嬉しそうに言った。
「そうだよね。…死徒様はしてくれないもの」
ミシェルは少し悲しそうに言った。
「死徒様には、感謝してるよ。あの堅苦しい場所からオレたちを連れていってくれたから」
ソルトは、静かにそう言った。
「それは、分かってるよ。ミシェルも死徒様、だーいすき。でも…あの人の目に写ってるのは…彼だけだもの」
しゅんとするミシェル。
「…死徒様と、琉稀様…どちらが正しいんだろうね」
ソルトがボソリと呟いた。
どちらも、歪んだ気持ちの持ち主。
琉稀は弟を恨み復讐の為、死徒は彼を手に入れたい為。
でも…
「…ミシェルたちにできるのは、この計画を成功させることだけだ、よ」
「…うん。そーだねっ!絶対成功させようね!」
両者のために…。
「うん!」
2人は固くそう決意したのであった。
…その頃、死徒は…
「……」
2人が出ていった部屋で、紅い液体の中に黒の十字架に剣が刺さったオブジェが入った瓶を手に持って考えていた。
…もうすぐだ。
もうすぐで…あいつが……!
「……早く俺の物になれ…ーーー」
ガシャン
瓶が割れて紅い液体が机に飛び散る。
その中の十字架を握り決めながらニヤリと笑った。
「うまーくいったね!」
そう笑うのは狼族のソルト。
「あったり前でしょー!このミシェルちゃんがいたんだからー」
人形使いのミシェルは、セルと呼ばれた青年を連れて当然のように言った。
そして、2人はその中の自分の部屋に入り、タンスを動かした。
その後ろには血で描かれた魔方陣の様な物の中に入る。
そこと繋がっていたのは、前にヤナが死徒に殴られた死徒の部屋。
「…戻ったか」
椅子に寄りかかりながら死徒は呟いた。
「死徒様、ただいまー」
「…で?状況は?」
「死徒様が欲しがってる人たちの内の仲間の眼帯くんに人形細工してきましたよー」
「琉稀様の弟くんと一緒に居るみたいなので…このまま順調に進めば彼等も来ますね」
ソルトが死徒の雰囲気にも関わらず明るく報告した。
「そうか。…しくじるなよ」
「もちろんです!」
その時…
「ねぇ、死徒様。そしたら、このお人形のお兄さんはミシェルが貰ってもいい?」
ミシェルが甘えるような口調で死徒に聞いた。
「…構わない。俺に必要なのは……あいつだけだ」
死徒は、自分の手を見つめグッと握った。
そして、笑う。
早くあいつを俺の物にしたい…。
その死徒の気持ちが伝染したのだろうか。
今度はミシェルがニヤリと笑いながら言った。
「アァ…早くあの眼帯のお兄さんを…ミシェルのお人形にしたいナァ…♪」
ミシェルは麗弥の人形を見てうっとりしたような表情になった。
「アァ…!我慢できない…!…セル」
セルは、名前を呼ばれると黙って手を差し出した。
すると、そのセルの腕を…
…グサッ
ハサミで刺し始めた。
その他に針等もある。
しかし、セルは全くと言って良いほど無関心である。
まるで痛みを感じないかのように。
その中の、ミシェルは差し続ける。
そんなミシェルの様子を見てソルトは「あーあ、ミシェルの悪い癖が出たー」と言った。
そう。ミシェルは、ストレスを感じると何かを傷付ける癖があった。
可愛い見た目とは裏腹に女王気質なのだ。
「…そのへんにしとけ、ミシェル。そろそろ…その琉稀とかいう奴がお前たちの報告が遅いと見に来る頃だろう…」
死徒がそう言うとミシェルは「はぁーい♪」といつもの可愛い返事をした。
セルは、そのままマントのなかに手を入れた。
「じゃあ、また報告しに来ますねー」
ソルトの言葉に黙ってうなずく。
「…いいか、失敗は絶対に許されない。…俺を失望させるなよ」
「もちろんです★」
「いってきまーす♪」
ミシェルとソルトはニコリと笑うとまた元来た魔方陣を通って戻った。
そして、タンスを元に戻し、部屋を後にしたときだった。
「やぁ、戻ったかい」
「!」
そこには、琉稀がいた。
「あっ、戻りましたー♪」
「上手くやれたかい?」
「もちろん♪このとーり…稀琉様のお友達であろう眼帯くんの人形細工してきましたー★」
ミシェルが、人形を見せる。
「そして、言われた通り…死なない程度に痛め付けてきましたよー★」
ソルトが自信満々に言った。
「そう…。これで準備は整ったね。…よくできたね」
そう言って2人の頭を撫でた。
「!」
2人は驚いたように琉稀を見た。
琉稀は、稀琉と会ったときとは比べ物にならないくらい穏やかで優しい表情で2人を見ていた。
2人はなんだか、嬉しくなって笑った。
「それじゃあ…またお願いするから。それまで、ゆっくり休んでてね」
琉稀は、そう言って笑うと自室に戻っていった。
2人の頭には琉稀の温もりが残っていた。
「撫でられるのなんて初めてだね!」
ソルトは嬉しそうに言った。
「そうだよね。…死徒様はしてくれないもの」
ミシェルは少し悲しそうに言った。
「死徒様には、感謝してるよ。あの堅苦しい場所からオレたちを連れていってくれたから」
ソルトは、静かにそう言った。
「それは、分かってるよ。ミシェルも死徒様、だーいすき。でも…あの人の目に写ってるのは…彼だけだもの」
しゅんとするミシェル。
「…死徒様と、琉稀様…どちらが正しいんだろうね」
ソルトがボソリと呟いた。
どちらも、歪んだ気持ちの持ち主。
琉稀は弟を恨み復讐の為、死徒は彼を手に入れたい為。
でも…
「…ミシェルたちにできるのは、この計画を成功させることだけだ、よ」
「…うん。そーだねっ!絶対成功させようね!」
両者のために…。
「うん!」
2人は固くそう決意したのであった。
…その頃、死徒は…
「……」
2人が出ていった部屋で、紅い液体の中に黒の十字架に剣が刺さったオブジェが入った瓶を手に持って考えていた。
…もうすぐだ。
もうすぐで…あいつが……!
「……早く俺の物になれ…ーーー」
ガシャン
瓶が割れて紅い液体が机に飛び散る。
その中の十字架を握り決めながらニヤリと笑った。