Devil†Story
その頃、稀琉は部屋にいた。なんだか胸騒ぎがして眠ることが出来なかったのだ。


(なんだろこの不安…。刹那と麗弥の様子を見に行こうかな…)



その時、部屋の外から何かが引き摺られる様な音がした。


(?なんだろ…?)


その少しあとに誰かが走る音がした。その騒々しさからただ事ではないと思った稀琉は部屋の扉に手をかけ廊下から顔を覗かせた。



覗かせるのと同時に目の前を何かが通り過ぎて行った。目で追うとクロムとロスが麗弥の後を追いかけていた。


「クロム?ロス?」


「!」


稀琉の声に後ろを振り返る2人。ロスはスピードを落とす中、クロムはすぐに視線を麗弥に戻していた。


「稀琉」


「どうしたの!?」


走ることを止めないのを見て扉から体を出して大きな声で問いかける。


「麗弥が操られた」


「えっ!?」


クロムの言葉に驚く稀琉。


「どうやってやってんのか分からんが、麗弥を連れ出した。追いかけねぇと奴等の居場所も分からんしな」



「っ…!オレも行くよ!」


丁度様子を見に行こうと上着をきていたので武器だけ取って稀琉も部屋から飛び出した。


「OK。じゃあ、本気で走るからついてきてな」


ロスはそう言うとまた前を見た。


クロムは少し先を走っていた。


そのクロムにロスはあっという間に追い付く。


2人の足はとても早い。稀琉の足ももちろん早い方だがそれでもあの2人はそれ以上の早さであった為、稀琉は必死で2人の後を追った。



麗弥…!


親友の事を想いながら。



そしてカフェの外に麗弥は出ていた。



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