Devil†Story
「くっ…そ…!」
このまま連れてかれるなんて…絶対いやや…!
少しでもスピードを落とそうと地面に足をつける。
「つっ…!」
骨折している足に激痛が走るが…それでもスピードは落ちない。
「止まって…や…!」
畜生…!
何も出来へんのは…いやや!
足の激痛とクロムからつけられた切り傷からの出血で今にも気絶しそうな意識を保つ。
その時だった。
「居たぜ」
「!?」
クロムの声にかすかに後ろを振り返るとクロムとロス…稀琉が追いかけてきていた。
「皆…!」
「気絶すんなよ。非力でも意識あるかねぇかはちげぇからな」
もう真後ろまで追い付いていたクロムが剣に手をかけながら言った。
ーーわーお!はやーい!もう少しだから…捕まるわけにはいかないよ♪
「!?」
なんのモーションもなく麗弥の腕は麗弥の意識に反して銃を構えて、真後ろまで追い付いていたクロムに向かって発砲した。
「!あぶねっ…!」
いきなり発砲された銃弾を左斜め下に体を反らし、咄嗟にかわした。
「おぅ!?」
その後ろに居たロスが上半身をのけぞってなんとか避けた。
「あっぶなー!ちょっクロム!教えるとかなんとかしろよ!いきなり避けたらあぶねぇーだろ!」
「うるせぇ!それはこいつに言え!」
怒るロスに怒り返しつつもクロムは走り続ける。
「麗弥!今、止めてあげるからね!」
ロスより少し横にずれて走っていた稀琉が、2人が避けている間に距離をつめて先端にダイヤ型の武器をつけないままワイヤーを飛ばした。
そのワイヤーが麗弥の体に巻き付く。
それを確かめた稀琉は、止まってそのままワイヤーを引き寄せた。
ぐんっと麗弥の体がクロムたちの方へ引っ張られる。
「わっ!?」
「くっ…!」
このワイヤーだけでも、相当な切れ味がある。
麗弥の体を傷付けないように引っ張るのは至難の技であった。
稀琉は、踏ん張りながら慎重に麗弥を引っ張る。
ーーあれー?動きが鈍くなった?あぁ、キルサマが引っ張ってるのかー…。でーもー…これ以上は無理みたいだから無理矢理引っ張っちゃおーっと★
「ぐっ…!」
稀琉が引っ張ってるのも構わず、ミシェルは麗弥の体を無理矢理引っ張った。
そのせいで麗弥の体に傷がつき始めた。
「!!!」
その感触がワイヤーを通して稀琉の手に伝わる。
「あっ…!」
これ以上無理に引っ張ったら…!
麗弥の体がバラバラになるのを想像した稀琉が、力を緩めてしまった時だった。
麗弥の腕がまたこちらを向いた。…その手には銃が握りしめられていた。その事に気付いたクロムが稀琉に向かって叫ぶ。
「ーー! 稀琉!避けろーー」
ーーパァン!
「あぐっ…!」
その銃弾が稀琉の左肩を貫いた。
「稀琉!」
ロスがUターンして稀琉の方へ向かう。
「っ…!!稀琉!!」
撃ってしまった麗弥が苦痛に顔を歪めながら稀琉の名を呼ぶ。そして稀琉の力が抜けたからかシュルとワイヤーが麗弥の体から外れた。
「てめぇ本当に面倒なことばかり起こしやがって…!」
クロムがぐんっとスピードを上げて、麗弥の方へ一気に近付き麗弥の腕をつかもうと手を伸ばした。麗弥まで後、5cm…といったときだった。
ーーざーんねーん♪もー“扉”だよー★
ミシェルがそう言うのと同時に麗弥の前に黒い何やら派手な扉が現れた。
「!」
そしてその扉が開き麗弥の体がそこに吸い込まれる。
「野郎 …!」
扉がしまる前に掴もうとしたクロムに向かってまた銃弾が飛ぶ。
「ちっ…!」
サッと避けるのとクロムが扉をつかむのと同時に扉がしまり消えてしまった。
「…やられたか」
何もなくなった空間で手を握りしめながらクロムは呟いた。
「あら~…やられたなぁ…」
稀琉の傷をハンカチで縛りながらロスは言った。
「ありがとう、ロス。…麗弥」
右肩を押さえながら稀琉は何もなくなった空間を見つめた。
「奴等が移動する空間の扉だな」
こちらに戻ってきたクロムがロスに問うた。
「あぁ。これだと場所がわからないな」
お手上げと言わんばかりに手をあげながらロスは答えた。その後ろに居た稀琉をチラリと見る。
左肩の銃弾は貫通しているようだったが、そこからかなり出血しており、あっという間にハンカチは血で紅く染まってきた。
稀琉の表情は暗く顔は真っ青であった。見るに見かねたクロムが口を開いた。
「…稀琉。大丈夫か?」
その声に反応した稀琉がハッとクロムを見た。
「あっ…うん。大丈夫…」
「連れてかれたのは仕方がねぇ。それより、これからどうするか戻って考えるぞ。…落ち込んでても何も始まらねぇぞ」
「うん…。そう…だよね…」
クロムの言葉に頷く。
そうだ…今は落ち込んでいる場合じゃない。
早く麗弥を見付けないと…。それを見た2人はそのまま歩き出し稀琉はその後に続いた。
このまま連れてかれるなんて…絶対いやや…!
少しでもスピードを落とそうと地面に足をつける。
「つっ…!」
骨折している足に激痛が走るが…それでもスピードは落ちない。
「止まって…や…!」
畜生…!
何も出来へんのは…いやや!
足の激痛とクロムからつけられた切り傷からの出血で今にも気絶しそうな意識を保つ。
その時だった。
「居たぜ」
「!?」
クロムの声にかすかに後ろを振り返るとクロムとロス…稀琉が追いかけてきていた。
「皆…!」
「気絶すんなよ。非力でも意識あるかねぇかはちげぇからな」
もう真後ろまで追い付いていたクロムが剣に手をかけながら言った。
ーーわーお!はやーい!もう少しだから…捕まるわけにはいかないよ♪
「!?」
なんのモーションもなく麗弥の腕は麗弥の意識に反して銃を構えて、真後ろまで追い付いていたクロムに向かって発砲した。
「!あぶねっ…!」
いきなり発砲された銃弾を左斜め下に体を反らし、咄嗟にかわした。
「おぅ!?」
その後ろに居たロスが上半身をのけぞってなんとか避けた。
「あっぶなー!ちょっクロム!教えるとかなんとかしろよ!いきなり避けたらあぶねぇーだろ!」
「うるせぇ!それはこいつに言え!」
怒るロスに怒り返しつつもクロムは走り続ける。
「麗弥!今、止めてあげるからね!」
ロスより少し横にずれて走っていた稀琉が、2人が避けている間に距離をつめて先端にダイヤ型の武器をつけないままワイヤーを飛ばした。
そのワイヤーが麗弥の体に巻き付く。
それを確かめた稀琉は、止まってそのままワイヤーを引き寄せた。
ぐんっと麗弥の体がクロムたちの方へ引っ張られる。
「わっ!?」
「くっ…!」
このワイヤーだけでも、相当な切れ味がある。
麗弥の体を傷付けないように引っ張るのは至難の技であった。
稀琉は、踏ん張りながら慎重に麗弥を引っ張る。
ーーあれー?動きが鈍くなった?あぁ、キルサマが引っ張ってるのかー…。でーもー…これ以上は無理みたいだから無理矢理引っ張っちゃおーっと★
「ぐっ…!」
稀琉が引っ張ってるのも構わず、ミシェルは麗弥の体を無理矢理引っ張った。
そのせいで麗弥の体に傷がつき始めた。
「!!!」
その感触がワイヤーを通して稀琉の手に伝わる。
「あっ…!」
これ以上無理に引っ張ったら…!
麗弥の体がバラバラになるのを想像した稀琉が、力を緩めてしまった時だった。
麗弥の腕がまたこちらを向いた。…その手には銃が握りしめられていた。その事に気付いたクロムが稀琉に向かって叫ぶ。
「ーー! 稀琉!避けろーー」
ーーパァン!
「あぐっ…!」
その銃弾が稀琉の左肩を貫いた。
「稀琉!」
ロスがUターンして稀琉の方へ向かう。
「っ…!!稀琉!!」
撃ってしまった麗弥が苦痛に顔を歪めながら稀琉の名を呼ぶ。そして稀琉の力が抜けたからかシュルとワイヤーが麗弥の体から外れた。
「てめぇ本当に面倒なことばかり起こしやがって…!」
クロムがぐんっとスピードを上げて、麗弥の方へ一気に近付き麗弥の腕をつかもうと手を伸ばした。麗弥まで後、5cm…といったときだった。
ーーざーんねーん♪もー“扉”だよー★
ミシェルがそう言うのと同時に麗弥の前に黒い何やら派手な扉が現れた。
「!」
そしてその扉が開き麗弥の体がそこに吸い込まれる。
「野郎 …!」
扉がしまる前に掴もうとしたクロムに向かってまた銃弾が飛ぶ。
「ちっ…!」
サッと避けるのとクロムが扉をつかむのと同時に扉がしまり消えてしまった。
「…やられたか」
何もなくなった空間で手を握りしめながらクロムは呟いた。
「あら~…やられたなぁ…」
稀琉の傷をハンカチで縛りながらロスは言った。
「ありがとう、ロス。…麗弥」
右肩を押さえながら稀琉は何もなくなった空間を見つめた。
「奴等が移動する空間の扉だな」
こちらに戻ってきたクロムがロスに問うた。
「あぁ。これだと場所がわからないな」
お手上げと言わんばかりに手をあげながらロスは答えた。その後ろに居た稀琉をチラリと見る。
左肩の銃弾は貫通しているようだったが、そこからかなり出血しており、あっという間にハンカチは血で紅く染まってきた。
稀琉の表情は暗く顔は真っ青であった。見るに見かねたクロムが口を開いた。
「…稀琉。大丈夫か?」
その声に反応した稀琉がハッとクロムを見た。
「あっ…うん。大丈夫…」
「連れてかれたのは仕方がねぇ。それより、これからどうするか戻って考えるぞ。…落ち込んでても何も始まらねぇぞ」
「うん…。そう…だよね…」
クロムの言葉に頷く。
そうだ…今は落ち込んでいる場合じゃない。
早く麗弥を見付けないと…。それを見た2人はそのまま歩き出し稀琉はその後に続いた。