Devil†Story
ーロスSideー
ガシャン
「………」
グリードの顔を掴み、握り潰したロスが険しい表情で残っていた体を乱暴に投げ捨てた。
ロスの後ろは人形達の燃えかす、粉々にしたその一部が散らばっていた。
「こんな人形どもに俺の相手をさせるなんて…腹が立つ」
先程よりは怒りが落ち着いてきたロスだが、それでもまだ相当腹をたてていた。
本当はこの場所ごと…ぶっ壊したい気分だけど色々困るからなぁ…。
「…しかし、こんなに立て続けに腹を立てたのはいつぶりだっけな…。俺も年をとりすぎたかね?」
このままじゃ、本当にぶっ壊しちまいそうだから落ち着かねぇとな。
「だからこんな人形どもじゃなくて…もっといたぶり甲斐のあるやつの相手してぇんだよなぁ……」
こんな人形ども相手にしたところで面白くもねぇし、ストレス発散できないし。
ぶつぶつと文句をいいながら奥の部屋に進んだ。
扉を開けてなかに入った瞬間、驚くべき光景が広がっていた。
「これはまた…なんつー悪趣味な…」
そのあまりに変わった部屋にロスの怒りがまた和らいだ。
その部屋は一面が赤い部屋で、様々な剥製が飾られていた。
「これは人間の剥製じゃねぇか。いや、すげぇな」
壁側にあったケースの中には若い女性の剥製も飾られていた。
まるで生きているかのようにそこに飾られていた剥製に、ここまで保存状態が良いなんてすげぇ技術だなと半ば関心していた時だった。
「はーい、こんばんはぁ♪」
「!」
後ろの方から低い声を無理矢理高くあげたような声が聞こえ、振り向くロス。
「あら★1番イケメンなボウヤが来たのね★」
そこにいたのは、一見女性に見えるほど整った顔をしているが声質と、若干女性よりも筋肉質で明らかに男性だと分かる人物だ。いわゆるトランスジェンダーである。
「イケメンくんは大好きよ♪」
「それはどうも」
機嫌が悪いロスが素っ気なく返すと目の前の女性(?)はキーっと騒ぎ始める。
「ふん!どうせアンタもあたしのことが気味悪いんでしょ!?あたしだって本当は女の子になりたかったのよ!でも、琉稀様はそんなアタシに優しくしてくれたし、琉稀様があたしを男にしたから努力してこの格好してるのよ!それなのに、オカマ、オカマって…仲間まで馬鹿にする次第だわ!」
「いや別に俺も気にしないけどね、そこは。個人の自由だと思うし」
喚いている彼女に向かってロスは静かにそういうと彼女は「え?」と聞き返した。
「たださ、おねーさん。この部屋はちょっと悪趣味だよ。折角そんな格好してるんだからもっと可愛い部屋にしないと」
「お、おねーさん?」
おねーさんという言葉をきいて彼女は俯いた。
あれ?
俺変なこと言ったか?と思うロスだったが次の瞬間彼女は顔をあげた。
「アタシをおねーさんって言ってくれるの!?」
キラキラとガラス玉のような瞳でロスを見つめる彼女。
「え?おねーさんはおねーさんでしょ?…まさか、お兄さんと言われたい訳じゃないよな?」
「そうよ!おねーさんと呼んでいいのよ!」
「でしょ?」
「だけど!アンタ、アタシはいわゆるオカマよ?それなのに…」
よほどおねーさんと言われたのが驚いたのか質問を繰り返す。
そんな彼女とは対照的に落ち着いて質問に答える。
「だから、俺はそこは個人の自由だと思うんだよね。したければすればいいし、そこをこだわるなら本来例え男だとしてもおねーさんと呼ぶべきだと思う。それに…おねーさんは中途半端な女装じゃないでしょ?きちんとやってるならそれなりに敬意を払わないと。それにおねーさんだってさっき言ってたじゃない」
あまりの必死さに機嫌が悪かったのも忘れていつものような微笑を浮かべながらロスが答える。
ーーパーン
「…!」
彼女の中に銃声が轟き思わず床に座り込む。
「へ?大丈夫?おねーさん」
そう聞くロスの声に顔をあげれば周りに薔薇が浮かび上がり、キラキラと輝いているロスの顔が彼女のフィルターで写り込む。
「アンタ…外だけじゃなくて中もイケメンくんね…!アタシ好きになっちゃいそう…」
恋に落ちた乙女のような表情でロスにそう言う。
「それは丁重にお断りするけど…イケメンついでに俺を先に進ませてくんない?流石に生物学的には男でも女性に手をあげるのは気が引けるんだけど?」
そのロスの言葉に本来の目的を思い出す彼女。
「あぁ、そうだったわね。答えは…noよ」
スクッと先程とは違い殺気を出して立ち上がる。
「出来れば手をあげたくはなかったんだけどね」
スッと腕についていた鎖にナイフを付け、構えるロス。
…だって流石にストレス発散にぼこぼこにするには気が引けるし。
「そういうわけにはいかないのよね。楽しいバトルをしましょ?イケメンくん♪」
「まぁ、そっちがその気なら手加減はしないよ」
相変わらず微笑を浮かべながら、ロスも楽しそうに答えた。
「そうこなくちゃ。でも、始める前に…名前を名乗っとこうかしら。アタシはドール 嫉妬のエンヴィーよ。イケメンくんは?」
エンヴィーと名乗った彼女も鞭を構えながら尋ねる。
「ロスだ」
「ロスくんね。それじゃ始めましょうか?この劇を♪」
「原型なくなったら…ごめんね?おねーさん」
戦ってたら…多分ぼろぼろにやっちゃいそうだし。
てか、ドールかぁ…。
あんまドールとは戦いたくねぇんだよなぁ…。
そんなロスの心境を知らずイタズラな笑みを浮かべたエンヴィーはパァンと鞭を鳴らした。
「強引な男はキライじゃないわ…よ!」
そう言うのと同時に前に突っ込んでくる彼女。
それと同時にロスも地面を蹴った。
こうしてエンヴィーとロスの戦いが始まった。
ガシャン
「………」
グリードの顔を掴み、握り潰したロスが険しい表情で残っていた体を乱暴に投げ捨てた。
ロスの後ろは人形達の燃えかす、粉々にしたその一部が散らばっていた。
「こんな人形どもに俺の相手をさせるなんて…腹が立つ」
先程よりは怒りが落ち着いてきたロスだが、それでもまだ相当腹をたてていた。
本当はこの場所ごと…ぶっ壊したい気分だけど色々困るからなぁ…。
「…しかし、こんなに立て続けに腹を立てたのはいつぶりだっけな…。俺も年をとりすぎたかね?」
このままじゃ、本当にぶっ壊しちまいそうだから落ち着かねぇとな。
「だからこんな人形どもじゃなくて…もっといたぶり甲斐のあるやつの相手してぇんだよなぁ……」
こんな人形ども相手にしたところで面白くもねぇし、ストレス発散できないし。
ぶつぶつと文句をいいながら奥の部屋に進んだ。
扉を開けてなかに入った瞬間、驚くべき光景が広がっていた。
「これはまた…なんつー悪趣味な…」
そのあまりに変わった部屋にロスの怒りがまた和らいだ。
その部屋は一面が赤い部屋で、様々な剥製が飾られていた。
「これは人間の剥製じゃねぇか。いや、すげぇな」
壁側にあったケースの中には若い女性の剥製も飾られていた。
まるで生きているかのようにそこに飾られていた剥製に、ここまで保存状態が良いなんてすげぇ技術だなと半ば関心していた時だった。
「はーい、こんばんはぁ♪」
「!」
後ろの方から低い声を無理矢理高くあげたような声が聞こえ、振り向くロス。
「あら★1番イケメンなボウヤが来たのね★」
そこにいたのは、一見女性に見えるほど整った顔をしているが声質と、若干女性よりも筋肉質で明らかに男性だと分かる人物だ。いわゆるトランスジェンダーである。
「イケメンくんは大好きよ♪」
「それはどうも」
機嫌が悪いロスが素っ気なく返すと目の前の女性(?)はキーっと騒ぎ始める。
「ふん!どうせアンタもあたしのことが気味悪いんでしょ!?あたしだって本当は女の子になりたかったのよ!でも、琉稀様はそんなアタシに優しくしてくれたし、琉稀様があたしを男にしたから努力してこの格好してるのよ!それなのに、オカマ、オカマって…仲間まで馬鹿にする次第だわ!」
「いや別に俺も気にしないけどね、そこは。個人の自由だと思うし」
喚いている彼女に向かってロスは静かにそういうと彼女は「え?」と聞き返した。
「たださ、おねーさん。この部屋はちょっと悪趣味だよ。折角そんな格好してるんだからもっと可愛い部屋にしないと」
「お、おねーさん?」
おねーさんという言葉をきいて彼女は俯いた。
あれ?
俺変なこと言ったか?と思うロスだったが次の瞬間彼女は顔をあげた。
「アタシをおねーさんって言ってくれるの!?」
キラキラとガラス玉のような瞳でロスを見つめる彼女。
「え?おねーさんはおねーさんでしょ?…まさか、お兄さんと言われたい訳じゃないよな?」
「そうよ!おねーさんと呼んでいいのよ!」
「でしょ?」
「だけど!アンタ、アタシはいわゆるオカマよ?それなのに…」
よほどおねーさんと言われたのが驚いたのか質問を繰り返す。
そんな彼女とは対照的に落ち着いて質問に答える。
「だから、俺はそこは個人の自由だと思うんだよね。したければすればいいし、そこをこだわるなら本来例え男だとしてもおねーさんと呼ぶべきだと思う。それに…おねーさんは中途半端な女装じゃないでしょ?きちんとやってるならそれなりに敬意を払わないと。それにおねーさんだってさっき言ってたじゃない」
あまりの必死さに機嫌が悪かったのも忘れていつものような微笑を浮かべながらロスが答える。
ーーパーン
「…!」
彼女の中に銃声が轟き思わず床に座り込む。
「へ?大丈夫?おねーさん」
そう聞くロスの声に顔をあげれば周りに薔薇が浮かび上がり、キラキラと輝いているロスの顔が彼女のフィルターで写り込む。
「アンタ…外だけじゃなくて中もイケメンくんね…!アタシ好きになっちゃいそう…」
恋に落ちた乙女のような表情でロスにそう言う。
「それは丁重にお断りするけど…イケメンついでに俺を先に進ませてくんない?流石に生物学的には男でも女性に手をあげるのは気が引けるんだけど?」
そのロスの言葉に本来の目的を思い出す彼女。
「あぁ、そうだったわね。答えは…noよ」
スクッと先程とは違い殺気を出して立ち上がる。
「出来れば手をあげたくはなかったんだけどね」
スッと腕についていた鎖にナイフを付け、構えるロス。
…だって流石にストレス発散にぼこぼこにするには気が引けるし。
「そういうわけにはいかないのよね。楽しいバトルをしましょ?イケメンくん♪」
「まぁ、そっちがその気なら手加減はしないよ」
相変わらず微笑を浮かべながら、ロスも楽しそうに答えた。
「そうこなくちゃ。でも、始める前に…名前を名乗っとこうかしら。アタシはドール 嫉妬のエンヴィーよ。イケメンくんは?」
エンヴィーと名乗った彼女も鞭を構えながら尋ねる。
「ロスだ」
「ロスくんね。それじゃ始めましょうか?この劇を♪」
「原型なくなったら…ごめんね?おねーさん」
戦ってたら…多分ぼろぼろにやっちゃいそうだし。
てか、ドールかぁ…。
あんまドールとは戦いたくねぇんだよなぁ…。
そんなロスの心境を知らずイタズラな笑みを浮かべたエンヴィーはパァンと鞭を鳴らした。
「強引な男はキライじゃないわ…よ!」
そう言うのと同時に前に突っ込んでくる彼女。
それと同時にロスも地面を蹴った。
こうしてエンヴィーとロスの戦いが始まった。