Devil†Story
「ったく…。なんで午前中から活動しなきゃなんねぇんだよ。めんどくせぇな…」
次の日。俺は繁華街のビルの上に座り街を見下ろしながら不満を漏らした。最近“面倒臭い”が口癖になってきてる気がする。大体なんで俺が殺し以外の仕事(つーか仕事じゃねぇけど)しなきゃなんねぇんだよ。あの馬鹿(麗弥)はやはりと言うべきか昨日は帰ってくる事はなかった。
「…チッ。自力で帰ってこいよ。いつまでこんな強風の中待機しなきゃなんねぇんだよ。さみーし」
「もーさっきからぐちぐちぐちぐちと。朝から文句ばっか言うなよー。頭からきのこ生えてくんぞ」
俺より高い位置に座っているロスは手をひらひらさせながら俺の不満に反応する。
「……いつからお前はそんな"仲間想い"になったんだよ」
やたら積極的に今回の任務をこなしているロスを見ずに強風で取れそうになったフードを被り直す。
「そんなんじゃねぇけど仕方ねぇだろー?もしその眼鏡と稀琉が接触したら稀琉まで拉致られる可能性あるんだから。そうなったら全部俺等がやんなきゃいけなくなるんだぞー?」
「それは稀琉自身の責任だろ。それで2人ともやられたとしても俺には関係ねぇし」
「俺等がそう思ってもそんな簡単な話しじゃねぇだろ。稀琉と麗弥は俺等がしたくない仕事もしてるんだからさ。…お前さーすぐ目の前の面倒事から目を逸らす癖が直ってねぇぞ〜?諸々考えたらさっさと片付けた方が楽だろ〜?自分で言ってたじゃん。先を見据えろって。輝太に偉そうに説教垂れてた癖に自分はどうなんだよ〜」
どうやら輝太を俺を弄る"玩具"に決めたようでやたらと輝太の名前を出したロスをチラリと見る。足を組みからかっているような笑みを浮かべている。本当にいやらしい奴だ。
「……そう言うなら携帯ぐらい我慢できねえのか」
ロスのその態度に俺は嫌味で返す。
「ハァー?!携帯は話が違うだろ!俺だってこんな人間が…というよりも携帯やらなんやらの電波が飛び交ってるとこいたくねぇよ!それなのに近くで電波飛ばすなんてたまったもんじゃない!俺だって我慢してんだからお前だけ我慢してるみたいな態度とんな!」
さっきまでの余裕はなくなり両腕を摩っている。…なるほど。そっちが本音か。ここは繁華街だ。夜ほどは電波が飛ぶような環境でないにしろ人の出入りは多い。今は1人1台携帯を待つのが当たり前の時代。ロスにとっては気持ち悪い空間であることは間違えなかった。要は自分が我慢してるのに俺が不満を漏らしていることにムカついたというところだろう。
「電波でイライラしてるからって俺に当たんなよ。ガキかよ」
「うっせ!お前こそネチネチすんな!だからお前は女に間違われるんだよ!」
ーーブチッ
ロスの発言に青筋が立ったのを感じた俺は更に嫌がらせをしてやることに決め、コートのポケットに手を突っ込んだ。
「……てめぇがその気なら俺だって好きにさせてもらうぞ」
俺はコートのポケットにしまっていた携帯の電源をつけた。バイブが鳴りついた事を確認するのと同時に取り出して左右に振ってやった。
「ぎゃー!おまっ…何で持ってきてんだ!止めろ!振るな!」
「あぁ力が抜けていく…!」とロスは気持ち悪そうに身をよじっていた。嫌がらせは効果覿面だったようだ。俺は機嫌が悪かったのもあり続行する事に決めた。
次の日。俺は繁華街のビルの上に座り街を見下ろしながら不満を漏らした。最近“面倒臭い”が口癖になってきてる気がする。大体なんで俺が殺し以外の仕事(つーか仕事じゃねぇけど)しなきゃなんねぇんだよ。あの馬鹿(麗弥)はやはりと言うべきか昨日は帰ってくる事はなかった。
「…チッ。自力で帰ってこいよ。いつまでこんな強風の中待機しなきゃなんねぇんだよ。さみーし」
「もーさっきからぐちぐちぐちぐちと。朝から文句ばっか言うなよー。頭からきのこ生えてくんぞ」
俺より高い位置に座っているロスは手をひらひらさせながら俺の不満に反応する。
「……いつからお前はそんな"仲間想い"になったんだよ」
やたら積極的に今回の任務をこなしているロスを見ずに強風で取れそうになったフードを被り直す。
「そんなんじゃねぇけど仕方ねぇだろー?もしその眼鏡と稀琉が接触したら稀琉まで拉致られる可能性あるんだから。そうなったら全部俺等がやんなきゃいけなくなるんだぞー?」
「それは稀琉自身の責任だろ。それで2人ともやられたとしても俺には関係ねぇし」
「俺等がそう思ってもそんな簡単な話しじゃねぇだろ。稀琉と麗弥は俺等がしたくない仕事もしてるんだからさ。…お前さーすぐ目の前の面倒事から目を逸らす癖が直ってねぇぞ〜?諸々考えたらさっさと片付けた方が楽だろ〜?自分で言ってたじゃん。先を見据えろって。輝太に偉そうに説教垂れてた癖に自分はどうなんだよ〜」
どうやら輝太を俺を弄る"玩具"に決めたようでやたらと輝太の名前を出したロスをチラリと見る。足を組みからかっているような笑みを浮かべている。本当にいやらしい奴だ。
「……そう言うなら携帯ぐらい我慢できねえのか」
ロスのその態度に俺は嫌味で返す。
「ハァー?!携帯は話が違うだろ!俺だってこんな人間が…というよりも携帯やらなんやらの電波が飛び交ってるとこいたくねぇよ!それなのに近くで電波飛ばすなんてたまったもんじゃない!俺だって我慢してんだからお前だけ我慢してるみたいな態度とんな!」
さっきまでの余裕はなくなり両腕を摩っている。…なるほど。そっちが本音か。ここは繁華街だ。夜ほどは電波が飛ぶような環境でないにしろ人の出入りは多い。今は1人1台携帯を待つのが当たり前の時代。ロスにとっては気持ち悪い空間であることは間違えなかった。要は自分が我慢してるのに俺が不満を漏らしていることにムカついたというところだろう。
「電波でイライラしてるからって俺に当たんなよ。ガキかよ」
「うっせ!お前こそネチネチすんな!だからお前は女に間違われるんだよ!」
ーーブチッ
ロスの発言に青筋が立ったのを感じた俺は更に嫌がらせをしてやることに決め、コートのポケットに手を突っ込んだ。
「……てめぇがその気なら俺だって好きにさせてもらうぞ」
俺はコートのポケットにしまっていた携帯の電源をつけた。バイブが鳴りついた事を確認するのと同時に取り出して左右に振ってやった。
「ぎゃー!おまっ…何で持ってきてんだ!止めろ!振るな!」
「あぁ力が抜けていく…!」とロスは気持ち悪そうに身をよじっていた。嫌がらせは効果覿面だったようだ。俺は機嫌が悪かったのもあり続行する事に決めた。