Devil†Story
カラス小屋に近付いてきた時、カラス達の鳴き声が聞こえてきた。普段はここまで鳴き声が聞こえてくる事がないのだが、かなりの声で鳴いているようだ。その様子に稀琉は「さっきまでこんな鳴いてなかったのに…」と呟いた。どうやら事態は悪化してるようだ。
小屋につくと思ったよりカラス達は興奮して暴れていた。
「さっきより酷い…!」
10羽前後を飼育しているがクロー以外のカラスはもう手もつけられない程、暴れている。あまりの声の大きさに俺は思わず片耳を塞いだ。
「うるせっ…。 ちっ…かなり興奮してんな…。何言ってるか分かったもんじゃねぇ」
カラス達が発している言葉は最早悲鳴のようなものだ。元々クロー以外のカラス達の言葉は少し聞き取りづらい。その状態でパニックに任せて鳴くカラス達の言葉は聞き取れなかった。扉を開けるとそれは激しさを増した。出来るだけ刺激を与えねぇ方がいいな。
「稀琉。お前は外にいろ」
「小屋には俺だけ入るから」と短く伝えると稀琉が焦りながら返す。
「えっ?でも…危ないんじゃ」
「いいから。邪魔だからくんな」
俺の言葉に渋々ではあったが納得したのか頷いた。手早く扉を閉める。中に入るとより一層悲鳴が耳を劈くような声が襲ってくる。
「ギャー!カァー!」
何かに酷く怯えてるようだった。クローは俺の性格に似たのか滅多な事ではびびらないが、他のカラスはそうはいかない。これは他の奴等に聞くのは無理だな。
チラリと1番上にいるクローを見ると一点を見つめていた。この鳴き声の中では呼び掛けても気付かないだろう。鳥笛を吹いて呼ぶと漸くクローはこちらを向いた。側に来るように手を伸ばすと飛ぼうと羽を広げた時だった。
「ーー!クロム!あぶなっ―…」
「カァー!」
ガリッ!
近くに居たカラスが伸ばした俺の手の甲を引っ掻いた。
ポタッ…
傷口から鮮血が流れ地面に落ちていく。攻撃してきたカラスを見ると見覚えがあり、少し飛び方が変だった。足には指輪がついており一目で稀琉のカラスである太陽だという事が分かった。
「だ、大丈夫!?」
稀琉が心配そうに尋ねたのと同時俺は口に人差し指を当てて静かにしろと合図した。ただでさえパニックになっている。加えて太陽は昨日ロスの殺気に当てられた上に怪我までしている。恐怖は最高潮だろう。これ以上興奮させるわけにはいかない。俺が稀琉の方を向いているその時、太陽が俺の指に噛みついた。
「!」
稀琉は俺に攻撃してるのが太陽だと気づいているので気が気でないようにおろおろしている。
ギリッ…
太陽は思いきり噛み付いているのでそこから血が出ていた。太陽の声に集中すると、やはり何か恐ろしいものを感じているようだ。俺は静かに宥めるように口を開いた。
「…悪かったな。いきなり手を伸ばしたりして。だが落ち着け。お前は怪我してんだからそんな動いたらダメだ」
そう言うと太陽は少しずつ俺の指を離した。内出血で青くなっている。太陽は落ち着いた様に俺の腕に止まった。
「…いいぞ。お前は頭がいいな」
俺の言葉に太陽は申し訳なさそうにしていた。
「気にするな。こんな怪我。さて…お前は落ち着いたから良いとして…他の奴等はどうするかな…」
俺は他のカラス達を見た。すると、太陽同様、俺に攻撃しようとしてくるカラスがいた。何匹かが俺に向かってきた時だった。
「カー!!」
ビクッ
今まで静かにしていたクローが一声上げ、俺の所へ飛んできた。
小屋につくと思ったよりカラス達は興奮して暴れていた。
「さっきより酷い…!」
10羽前後を飼育しているがクロー以外のカラスはもう手もつけられない程、暴れている。あまりの声の大きさに俺は思わず片耳を塞いだ。
「うるせっ…。 ちっ…かなり興奮してんな…。何言ってるか分かったもんじゃねぇ」
カラス達が発している言葉は最早悲鳴のようなものだ。元々クロー以外のカラス達の言葉は少し聞き取りづらい。その状態でパニックに任せて鳴くカラス達の言葉は聞き取れなかった。扉を開けるとそれは激しさを増した。出来るだけ刺激を与えねぇ方がいいな。
「稀琉。お前は外にいろ」
「小屋には俺だけ入るから」と短く伝えると稀琉が焦りながら返す。
「えっ?でも…危ないんじゃ」
「いいから。邪魔だからくんな」
俺の言葉に渋々ではあったが納得したのか頷いた。手早く扉を閉める。中に入るとより一層悲鳴が耳を劈くような声が襲ってくる。
「ギャー!カァー!」
何かに酷く怯えてるようだった。クローは俺の性格に似たのか滅多な事ではびびらないが、他のカラスはそうはいかない。これは他の奴等に聞くのは無理だな。
チラリと1番上にいるクローを見ると一点を見つめていた。この鳴き声の中では呼び掛けても気付かないだろう。鳥笛を吹いて呼ぶと漸くクローはこちらを向いた。側に来るように手を伸ばすと飛ぼうと羽を広げた時だった。
「ーー!クロム!あぶなっ―…」
「カァー!」
ガリッ!
近くに居たカラスが伸ばした俺の手の甲を引っ掻いた。
ポタッ…
傷口から鮮血が流れ地面に落ちていく。攻撃してきたカラスを見ると見覚えがあり、少し飛び方が変だった。足には指輪がついており一目で稀琉のカラスである太陽だという事が分かった。
「だ、大丈夫!?」
稀琉が心配そうに尋ねたのと同時俺は口に人差し指を当てて静かにしろと合図した。ただでさえパニックになっている。加えて太陽は昨日ロスの殺気に当てられた上に怪我までしている。恐怖は最高潮だろう。これ以上興奮させるわけにはいかない。俺が稀琉の方を向いているその時、太陽が俺の指に噛みついた。
「!」
稀琉は俺に攻撃してるのが太陽だと気づいているので気が気でないようにおろおろしている。
ギリッ…
太陽は思いきり噛み付いているのでそこから血が出ていた。太陽の声に集中すると、やはり何か恐ろしいものを感じているようだ。俺は静かに宥めるように口を開いた。
「…悪かったな。いきなり手を伸ばしたりして。だが落ち着け。お前は怪我してんだからそんな動いたらダメだ」
そう言うと太陽は少しずつ俺の指を離した。内出血で青くなっている。太陽は落ち着いた様に俺の腕に止まった。
「…いいぞ。お前は頭がいいな」
俺の言葉に太陽は申し訳なさそうにしていた。
「気にするな。こんな怪我。さて…お前は落ち着いたから良いとして…他の奴等はどうするかな…」
俺は他のカラス達を見た。すると、太陽同様、俺に攻撃しようとしてくるカラスがいた。何匹かが俺に向かってきた時だった。
「カー!!」
ビクッ
今まで静かにしていたクローが一声上げ、俺の所へ飛んできた。