やくざと執事と私【第3部 上巻:ラブ&マネー】
「りゅ、龍一さん・・・・・」
「執事と執事見習いとして。」
「・・・・・えっ?執事と・・・・執事見習いとしてですか?」
執事の付け足した言葉に唖然となる私。
「そうですよ。私と小夜さんは、血よりも濃い絆で結ばれた師弟の関係ではありませんか!」
なぜかうれしそうな執事の表情。
(・・・・・・そんな関係・・・・あんまりうれしくないかも・・・・)
私は、心の中で思ったが、さすがに口には出せなかった。
「そ、そうですね。」
仕方なく、作り笑顔で笑いかける私。
しかし、心の中では、(どうすれば、龍一さんとの関係を進めることができるんだろう・・・)と考えていた。
「小夜さん、話を続けていいですか?」
「えっ、あっ、はい。」
私は、変な事を考えていた手前、少し焦って、返事をした。
「出るお金についてですけど、ヒナタさんの他にも、組長が、飲み屋に使うお金が、月に1,000万円、さらに、その飲み屋の女性に貢ぐお金が同額程度の1,000万円・・・・それだけで、2,000万円の出費になります。」
執事のため息が、さらに深くなる。