やくざと執事と私【第3部 上巻:ラブ&マネー】
「・・・飲み屋で1,000万円で女性に貢ぐお金が1,000万円ですか?」
あまりの金額に開いた口がふさがらない私。
「そうです。しかも、組長、ツケが利くことをいいことに、全部ツケですから・・・・月末の請求がくるまで、わからないんですよ。いきなり、高額請求が来る方にしたら、たまったものじゃありません。」
「・・・・そんなに飲める物なんですか?」
私は、飲み屋がどれくらいの金額なのかわからないから、聞いてみた。
「・・・しょせん、お酒の代金は、水物ですからね。・・・・しかも、組長は、酔っ払うと、周りにいた人の代金まで全部引き受けますから。」
「・・・・いわゆる、お調子者ですか?」
「そうです。見た目どおり、お調子者です。」
執事と私は、顔を見合わせて、ため息をついた。
ドンッドンッドンッドンッ!
その時、部屋のドアを強烈に叩く音が聞こえた。
執事は、イスから立ち上がると、ドアの横についているモニターを見た。
そのドアの外を映しているモニターには、真木ヒナタが、映っていた。
すぐにドアの認証システムを解除して、ドアを開ける執事。
「なぁ~龍一、これよろしくな!」
ドアを開けるとすぐに、真木ヒナタが、一枚の紙を執事に渡した。
「何ですか、これは?」
執事は、真木ヒナタから紙を受け取り、目を通す。